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Apple が Chromebook に対抗する?
ふと見つけた ↓ の記事。
DigiTimesが、業界筋の話として、Appleは教育分野で「Chromebook」に対抗するための低価格の「MacBook」シリーズを開発中だと報じています。
Apple が教育分野向けに用意している iPad では、Google と戦っていけない、と考えているということなんだと思います。
GIGAスクール構想の端末はどうなる?
8月末に文部科学省が、来年度(令和 6年度)の概算要求に関する資料を公開しました。
この資料の中では、「1⼈1台端末の着実な更新」として ↓ のように説明されています。
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まだまだ細かな部分については確定していないのですが、今後少しずつ明らかになっていくのでしょう。この 2/3 の台数を対象に、4.5万円の端末費用を補助するという流れは、前回の導入時に似ている感じです。
しかしながら、円安・物価高騰の影響もあって、端末価格が前回の導入時よりも上がっているので、自治体側の負担はより大きくなりそうです…
現時点では、整備される端末の仕様については明らかになっていませんが、前回の導入時に提示されていた 3つの OS が、現状にあわせて更新される感じになるのではないか、と想像しています。
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学校現場に導入される端末は、
Microsoft Windows(Windows パソコン)
Google Chrome OS(Chromebook)
iPadOS(iPad)
という 3つから選択されることになるのでしょうが、今回の更新にあわせて、端末の OS を変更する自治体も出てくるのではないか、と思っています。
というのも、現実解としては Chromebook 一択になるんじゃないか?と思っているからです。きっと、Windows や iPad から Chromebook に乗り換えるところが増えると思っています。
Windowsパソコンや iPad ではいけないのか?
わたしが Chromebook が増えるだろうと考える理由は、
Windows パソコンは推奨されるハードウェアスペックが、Windows 11 になったことで Windows 10 の頃よりも高くなっている。持ち運べるような軽量・堅牢な端末の価格は上がっており、4.5万円の国の補助だけでは整備できない。端末価格だけで 10万円近くになってしまうのでは?💰
「なんだかんだ言っても、企業で使っているのは Windows が多いでしょ?」「実社会と同じものを使わせたい」という声を聞きますが、GIGAスクール構想で求めているのはそういうことなのか?
iPad も「Bluetooth接続でないハードウェアキーボード」として、Apple 純正のキーボードを付属させると 10万円近くになってしまう。💰
キーボードを用意せず iPad だけで、タッチ操作だけというのは、これも GIGAスクール構想で求めているところから離れていないか?iPad の管理を行うための MDM と呼ばれるソフトウェアとして、Apple School Manager と呼ばれるものが提供されているが、実際に管理を行うのはサードパーティ製の管理ソフトとなる。この管理ソフトが統一できていればいいが、整備する年度ごとに異なる管理ソフトが導入されたりすると、管理が煩雑になってしまう…😖
と、いったところから、高価になってしまった Windows や iPad は選びにくいのではないか?と思うのです。
理想解として「Windows を選択したい」というのはあっても、ない袖は振れぬというのが現実なんじゃないでしょうか…
このような状況は、日本国内に限った話ではないのでしょう。それ故に、冒頭の記事のように Apple が教育分野向けの端末にテコ入れを使用としているのだと思います。
Apple の目指すところ?
で、Apple が何を目指しているのかは、冒頭の記事や ↓ の元記事
を参照しても想像の域を脱しないのですが、以下のような感じなんじゃないかと想像します。
MacOS が動作する安価な Macbook
iPadOS が動作するキーボード付きのクラムシェル端末
MacOS でも iPadOS でもない Chromebook のようなブラウザ端末
いずれにしても、現状の iPad + キーボードよりも安価なものでなければ、巻き返しは図れないのではないか、と思います。
Microsoft はどう動く?
似たようなテコ入れは、Microsoft も以前に行おうとしていたが、20211年に断念している。Microsoft はこれまでにも、Windows CE や Windows Mobile 、Windows Phone、Windows RT といった製品を手掛けていたが、これらも開発は終了しています。
わたしは、Microsoft が新機種の開発を断念した理由は、↑ の記事でもいろいろと書かれていますが、「Office を動かせるようにしたい!」にこだわったからだと思っています。
この流れでの Microsoft の解は、Surface Laptop SE なんだろうと思っています。 とは言え、この流れが Microsoft 以外のメーカーから聞こえてこないだけでなく、リリース後しばらくすると購入できなくなっていて、売る気があるんだろうか?と思えてくるくらいです。
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(商品ページのスクリーンショット)
個人向けに販売しているものではないため、自治体などからまとまった数で発注しなければならないのかもしれませんが、こんな状況では計画すら立てられません。
2021年 11月にリリースされた当初は、安価なモデルで 3万円以下となっていましたが、CPU などを現行品に変更した Surface Laptop SE2 が似たような価格でリリースされれば、現在 Windows で整備している自治体を引き留められると思うのですが…
そもそもバッテリーは?
以前に ↓ の記事でネタにした
↓ の記事。
この内容は、日本国内でも言われているように思いますが、この辺りを問題視するのであれば、今年 5月に行われた「G7富山・金沢教育大臣会合」のような場で課題として挙げ、
メーカー側に
教育分野向けの端末はバッテリー交換が容易に行えるようにする
部品の共通化を目的に、端末への電源供給・充電は USB-C とする
といった要望をしないといけないと思います。メーカー側がグローバル化しているのですから、G7 や国のレベルで要望していかないと、変わらないと思うのです。
実際のところ、どうなる?
冒頭の記事の雰囲気では、来年度の整備に Apple の新機種が絡んでくることはないでしょう。また、Microsoft が Surface Laptop SE2 を出してくるなど、テコ入れしてくるのであれば、状況は変わってくるのでしょうが、そうでなければ方針転換を判断する自治体も出てくるんじゃないか、と想像しています。
きっと、自治体の整備担当者は最終的な予算がどうなるのか、文科省がどのような制限を付けて補助してくれるのか、といったところにヤキモキしながら予算立てすることになるのでしょう… わたし自身、そういった予算立てに関わっていないことに安堵しています。😅
皆さんの自治体は、どうなると思いますか?