其処に、確かにあった。

読み返した 手紙
何年ぶりかな

互いを知らないふたりが
少しずつ
言葉を交わして 距離を縮める
あの頃は…
なんて なんだか切なくなったよ

自然と広がったー
きっとそれは
あの時の僕らが望んだ
結末じゃなかったよ

何してるかな
風邪引いてないかな
些細な会話が 溢れていた
もう聞こえないね

このままでいいのかな、
足跡なぞって
いいんだ…これで、と
ありがとうも さようならも
告げない

君に残酷な別れをー
僕は 残していく

忘れて ふたりの出会いを
"僕"という 存在を。