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"想い"  言葉の風に乗せて…

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純粋も、綺麗でないも、ひとつの"想い"。
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2014年12月の記事一覧

「幼稚」なんて 言わせない。

1日も早く―
"大人になりたい" そう願ったの。

外見は…流れる月日に比例して
変わっていく。
何かを纏う、私は"女"になる。
鏡越しに映し出される―
中身に似合わぬ 顔をして
身体をして...
気のない男を誘惑するの。

ホントの私を知らずに
好意を寄せて。
"大人"の仮面を被った 幼稚な心に。
誰も気づかない―
それでいいの。
自分がまだ "子ども"だなんて
知らずに済むから。

でも、ダメ

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はじめから。

ひとり、だ…
静かな夜。

僕は考えるの。
また、ひとつ…失くしてしまった、と。
ここには、ただ
規則的に動く、心だけ。

分かっているさ
求めてばかりじゃ、変わらないこと
踏み出さなければ、生まれないこと
もういっそ
このままで―と感じるんだよ。
疲れてしまった
そう言って、僕は自分に
区切りをつける。

切り離して、そこに捨てて
拾う誰かが言う。
「君のでしょ?」
...違う。
「これも、君の

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変わらないのに。

教室に響き渡る声
すれ違う人
何の変哲もない
いつもと変わらぬ、日常

周りの環境は変わらないのに
ふたりの間に流れる
張りつめた 冷たい 鋭い空間
他の誰にも感じない
ふたりだけ
いや、私だけ

いっそ
嫌いになれたらいいのに
むしろ
ズタズタに傷つけたい、だなんて
感じる思い

渦巻く 黒
売ってしまえたら どんなにいいか
痛みも、辛さも、苦しさも…
笑顔で買ってしまえたら
ホントの心は 傷つ

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