「今」は、過去に「正解」だと思った道
僕たちに与えられる時間は平等で、
楽しいこと、嬉しいこと、辛いこと、
いろんな出来事が、止まることなく流れています。
これらの出来事は「記憶」となって、
頭に残るもの。
すると、楽しい記憶だけでなく、
嫌な記憶が形成されて、
もう「思い出したくない」と感じることも。
もし今、アナタが活動している中で、
周りに合わせて、素直な意見を言えない
ありのままの自分を見せるのが怖い
自信のない自分が、好きになれない
といった思いを抱えて、
「自分を抑え込めている」と感じているならば、
「思い出したくない記憶」を抱えているかもしれません。
今回は、そんな記憶たちを、
認めて、受け入れて、愛して、
「ありのままの自分を解き放つ」ための
シンプルで大切な考え方をお伝えします。
「思い出したくない」とは
実は、「思い出したくない」という感情は、
まるでボディガードのように、
僕たちの心を守り抜いてくれていたのです。
もし、過去の記憶を思い出してしまったら、
心が苦しくなったり、恥ずかしくなったり、
怒りが湧いてきたり、
痛みや不快感を伴ってしまう。
だから、思い出したくない。
普段から、わざわざ思い出して、痛みや不快感を感じたくないですよね。
つまり、「思い出したくない」という感情は、
本能的な「回避行動」として現れるのです。
強烈な痛みを伴う過去の出来事から、
アナタを守ってきた本能こそが、
「思い出したくない」なのです。
「記憶」を知る
思い出さないよう、塞いで、抑えていた「記憶」とは、
一体どのようなものなのでしょうか?
記憶とは、
「事実」と「解釈」の2つからつくられます。
ここで抑えておきたいことは、
必ずしも「事実」100%の記憶ではないということ。
「事実」に、少しの「解釈」が重なり、
「記憶」となるのです。
もし、「テストで80点を取った」自分が、
家に帰り、「なんで80点なの!?」と、
お母さんに叱られた時、
当時の記憶は、以下のように形成されるでしょう。
例えば、
「そうか。完璧でないと誉められないんだ。」
という解釈が生まれると、自分を責めるような、
ネガティブで、トラウマに近い記憶に育つかもしれません。
一方で、
「そうか。まだあと20点の伸び代があるんだ!」
という解釈が生まれると、自分を奮い立たせるような、
ポジティブで、好奇心が輝き始めた記憶に育つかもしれません。
ちなみに、アナタは、どんな解釈で、
「テストで80点を取った自分」を受け取りましたか?
この場合、「テストで80点を取った」事実に対して、
「マイナスな解釈」として捉えられることも、
「プラスな解釈」として捉えることもできるのです。
つまり、
僕たちが感じる「思い出したくない記憶」は、
あえて表現するならば、記憶の中でも、
「嫌な解釈」を持った記憶だと言えるのです。
「記憶」を認める
ここまで「思い出したくない記憶」について、
一体どんな原理で生まれるのかをお伝えしました。
ここからは、この「記憶」と上手く向き合う、
シンプルな考え方をお伝えします。
たいてい、
「素直な意見が言えない」「自信がない」
という状態になる背景には、
過去に、
「あの時、自分の意見を言わない方が良かった」
「どんどん前に出て行くと、周りに誰もいなくなる」
というような、
「辛かった・苦しかった記憶」があり、
「マイナスな解釈」が残った記憶が、
今の自分に対する解釈に繋がっている可能性があります。
つまり、
「今の行動」は、過去に「正解」だと信じた選択。
「今、意見を言わない方が、苦しくならない」
「でしゃばらず、周りと合わせた方が、辛くならない」
そう考えるのは、自分史上、最も良いと信じた、
これ以上ないほどの選択なのです。
このように考えると、僕たちは過去に一度も、
「手を抜いた選択」は無かったといえるのではないでしょうか。
もし今、「思い出したくない記憶」を抱えて、
今の自分が「好きになれない」のであれば、
「あの時の自分は精一杯、よく頑張ったね!」
と、ぜひ「過去の選択」を、認めてあげてください。
過去の選択を許して、自分を受け入れることができれば、
心残り、後悔は、少しずつ和らいでいき、
「今の自分」に対して、
なんとなく愛着が湧いてきませんか?
「自分」を塗り変える
「思い出したくない」という心の防衛本能を認め、
過去の自分を受け入れる、
ということをご紹介しました。
ここからは、
「今の自分」と向き合うヒントをお伝えします!
時として、本能的に心を守り続けることが、
「自分を抑え込んで、"自分らしさ"を無くしてしまう」
という、問題を引き起こしてしまいます。
自分のために動いたはずの本能が、
今の自分にとって、悩みのタネとなっているのは、
一体なぜでしょうか?
ここで起こっていることは、
「過去に"正解"だったことが、
今では"不正解"になっている」
という状態です。
過去に「言い過ぎた」ことで後悔した心が、
「言わない方が良い」という心になり、
「意見を言わないことで後悔する」ようになっていたり、
過去に「大事なところで失敗」した経験が、
「もうやらない方がよい」という判断を起こして、
「やらないことで後悔する」ようになったりします。
いずれも、過去の自分が痛くならないよう、
「思い出したくない」記憶が呼び起こす、
アナタの「優しい心」なのです。
かといって、今の自分にとって、
過去の正解は、今の正解と異なる場合が多いです。
「正解」が変わってしまったという事実は、
「解釈」として記憶を塗り替えることが重要です。
この時のコツは、
「今の自分がどうしたいか」
だけを考えることです。
「やっぱり、自分の意見を言いたい」
「今の自分はもっと、好きなことがしたい」
これから、なりたい自分を、
自分が決めて良いんです。
今なりたい自分を考える時に、
過去の自分は、あまり関係ないのかもしれません。
今の姿は、
過去の自分が選んだ自分。
ならば次は、
未来の姿を、
今の自分が選ぶべきだと思いませんか?
まとめ
「思い出したくない」記憶は、
(無意識に)今の選択へ繋がっている。
過去の選択は、ダメな選択ではなく、
精一杯考え抜いた末での選択であり、
結果として、今の自分がある。
今の自分が、なりたい姿を望むことで、
未来の自分は、今の自分が選んだ自分になる。
★スペシャルサンクス「まなちゃん」
かれこれ70日に渡って、僕と伴走してくれている、まなちゃん!
「進化」と「成長」の違いを沢山話しているうちに、
サナギから羽化して、蝶になるんだ!と意気投合しました。笑
まなちゃんの素敵なnoteも、ぜひチェックしてみてください!
これから、羽ばたいていこ〜〜!