僕とエヴァンゲリオン

無職なのに、『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』観に行ってきた。


エヴァは、アニメ観て旧劇場版観て、マンガ読んで、新劇場版を映画館で観て、そんな感じ。


小学生のころ始まったエヴァも終わりで、僕はもう30を少し超えてしまった。


僕が好きだった、というか、衝撃的だったシーンは旧劇場版で急に実写になって、「庵野、死ね」って映し出された途端に、みんな十字架になってしまうところ。


仏教徒もユダヤ教徒もゾロアスター教徒もみんな十字架になる。


心の壁がなくなって、個体としての肉体を保てなくなった人間が、みんな液体になってね。


気持ちよかったことを覚えてる。


ネタバレなんですけど。



今回のシンエヴァンゲリオンは、ほんと終わったって感じ。


きれいさっぱり、スタジオからエヴァの全機体を排除していく。例えでなくて、ほんとに。


もう作んないぞ!って意思すら感じた。


今回のシンエヴァンゲリオンは、ゲンドウだったな


僕もシンジくんくらいの幼い頃、大人になったら大人になってると思ってた。


でも中年になった今でも大人が怖くて、子供以上に子供だ。



ゲンドウもそうだった。

劇中で、X-menのサイクロプスのコスプレみたいなことをしてた。


ガンダムのシャアもそうだったな、と思う。


あんな恐ろしいことしてて、「ユイ」とか「ララァ」とか言ってる。


そういう意味ではゲンドウも「人を愛したことが無いのだろう」。


自分を愛しすぎているのかもしれない。



本当は僕自身、子供のままでいたい。

でも子供のままでいるとき、ゲンドウみたいに目を隠すんだろうなって思うな。



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