見出し画像

全員経営者マインドセット を読んで実践

全社員が当事者意識100%になること。それが本書の主張です。タイトルである“全員経営”と聞くと経営者の給料もらってないし、と思ってしまいます。僕はそうでした。本書を読むまでは。自分が自分の人生のオーナー、経営者であり、自分の人生を他人や社会の仕組み・習慣に依存することなく、オーナーシップを持つことで人生をより楽しく充実したものにすることだと言います。例えば天気。天気は誰にも変えられません。これは他人や社会の仕組みに当たると思います。でも自分の行動は選択できる。自分には変えることができないことに文句を言ったり、期待するのではなく、雨が降りそうで憂鬱な気持ちになるなら、お気に入り傘を買う。そういうことだと思いました。7つの習慣の“主体的である”や“影響の輪と感心の輪”の話と同様です。ここには会社での具体的な組織運営と自分を振り返るヒントがあります。

アクションと結果

自分と組織の現状を知ることから始めます。その課題を理解するために、M Sマトリクスを使います。M Sマトリクスは縦軸にマインドセット、横軸にスキルをとります。図1は全員経営者マインドセットのサイトで自由にダウンロードできます。自組織の社員の名前をこの図に書き、どのゾーンの人がどれくらいいるかを把握できます。例えば、スキルが高い(横軸)が、マインドセットが低い(縦軸)人は俗に言う評論家タイプです(図2の③)。評論家を悪く言うつもりはありません。ここでは会社の中で、文句は言うが、自ら行動しない人を指しています。点数付はと各ゾーンの人の説明は図2とそのリンク先が参考になります。①や⑥を目指したいですね。

用語の説明
・ミッションフィット:自社の存在意義に対してどれくらい一致した考え方を持っているか
・バリュー体現:自社の行動基準をどれくらい一致した行動をしているか
・戦略思考:目標を達成するために、物事を整理して知恵を使って最善の解決策を考えること
・コンセプチュアルスキル:知識や情報など複雑な事象を概念化し、抽象的な考えや物事の本質を理解するためのスキルで概念化能力ともいわれる。

スクリーンショット 2021-06-26 5.36.02

図1MSマトリクス
(引用:全員経営マインドセット)
https://growth-mindset.jp/wp-content/uploads/2019/04/ms-matrix.pdf

画像2

図2 MSマトリクス人材のゾーニング
(引用:DIAMOND online、是認経営マインドセット)
https://diamond.jp/articles/-/201595?page=3

【アクション】

1. 部下の行動や言動、スキルを想像してMSマトリクスをプロットしました。
2. 部下にM Sマトリクスを説明し、自分をプロットしてもらいました。
3. 部下のプロットと自分のプロットの差異の理由を考え、部下との面談を行いました。面談は理解に徹するようにしました。面談の最後に僕の考えとのギャップを話しました。

【結果】

1. 部下に対する自分の考えが整理されます。
2. なんとなく感じていることが見えるようになることで成長のきっかけになったと思います。
3. スキルは研修などでどうとでもなると思いますが、マインドセットの向上は難しいです。当事者意識をもつことでストレスが減り、幸福感の向上することで、他者貢献ができるようになることを実感できるようにしたいです。

本の概要と感想

本書を読むことで、自分の所属している組織、チームの地図が見えるようになります。またその地図を使って、今後どちらの方に進んでいけば良いか、各メンバーに語ることができるようになります。また、この地図によって各メンバーは自分の現在地を知ること、将来どちらに行くかがわかるようになります。
また、本の構成は“問い”を中心にそれに答えながら進んでいきます。このため、自分が能動的に考えることができるため、自己の気づきのきっかけを作りやすいと感じました。本書にあった以下の質問をすると気づきが得られます。「会社に活気がないという課題があったとして、その責任は誰に何%位あると思いますか?」

スクリーンショット 2021-06-27 6.02.22

全員経営マインドセットより

印象に残った文書を引用 

当事者意識100%になるとは、覚悟を持って、自分ができることを実行することです。
「人生の経営者になる」と言うこと
「自分の人生を、他人や社会の仕組み・慣習に依存することなく、オーナーシップを持って生きる。」
「人生をより楽しく充実したものにし、他者への愛も大きくする」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?