コンサル一年目が学ぶこと から学んで実践
是非読んで頂きたい1冊です。
話す技術、思考の技術、文書作成の技術とマインドの4部構成になっています。3つは技術の話なので、誰でも身に着けられるものが書かれていました。ただ、読むだけではなく実践し、自ら守れる仕組みやグループで守れる仕組みに落とし込むことができればと思います。
筆者の言葉をそのまま引用すると、この本で
・職業を問わず、業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを
・社会人一年目で学んだとの基礎的なレベルから
理解できるようになります。
アクションと結果
【アクション項目】
1. 話すときのチェックリストを作って提案や報告する前にチェックする
2. 下図(株式会社ハートクエイク様HPより)を使って、雲、雨、傘を分けてはなすことをグループ員に説明する。
(事実) 「空を見てみると、雲が出ている」
(解釈) 「曇っているから、雨が降りそうだ」
(アクション) 「雨が降りそうだから、傘をもっていく」
3. 仕事を指示する時のフォーマットを作った。指示を数行で行い、仕事を受ける人がこのフォーマットに沿って記入することで、依頼者と受託者の認識の違いを減少する。
<仕事依頼フォーマットの項目>
①その仕事の背景や目的
②具体的な仕事の成果イメージ
③クオリティ
④優先順位・緊急度
4. 上司への相談はあらかじめ仮説を用意しておく。部下からの仮設のない相談には応じない。
5. 議事録の定義を明らかにし、議事録フォーマットを作成する
<議事録の定義>
①決定事項、確認事項を書き、関係者に確認し、決定するためのもの
②決定事項を書いて、後日のための証拠に残すためのもの
<議事録フォーマットの項目>
①決まったこと
②決まらなかったこと(次に持ち越したこと)
③確認が必要なこと
④次回に向けてのTODO(誰がいつまでに) この4つを議事録フォーマットに記載する。
【結果】
仕事の習慣を変えるので、結果が現れるまでは時間がかかるのでまだまだ時間が必要です。
【やってみて】
いずれの項目も長期的な訓練が必要で、空気を吸うようにできるようになるには時間が必要です。また、フォーマットはチェックリストなど仕組みに落とし込まないと”気をつける”だけではすぐに形骸化してしまいそうです。
本の概要と感想
当たり前に仕事の依頼を受けて、報告、議論することを行っていましたが、そこには”技術”があり、より効率的に、高い成果を出すための方法論が具体的な事例とともに書いてありました。特殊能力ではなく、”技術”であるため誰でも身に付けられる事だと思いました。
また、自分を守るように、理由から話してしまいがちですが、結論から、直接的に話すことの重要性も説明しています。以下に気になるキーワードを記載します。一見当たり前のことですが、デキていない、それぞれの実施完成度が低いものが散見されます。
印象に残った文書を引用
本書 は、 社会人 一年 目 から ベテラン までの みなさん に、 普遍的 に 役立つ スキル を 身 に つけ て もらい たい、 それ も、 一過性 の もの では なく、 15 年、 20 年 と、 生き 続ける スキル を 身 に つけ て もらい たい と 思っ て 書き まし た。 決して、 コンサルティング 会社 に 勤める 人 の ため だけの もの では あり ませ ん。 にも かかわら ず、 本書 の テーマ を「 コン サル 一年 目 が 学ぶ こと」 と し た のは、 外資系 の コンサルティング 会社 の 出身 者 が、 業界 や 職種 を 問わ ず、 さまざま な 場所 で 活躍 し て いる から です。 という こと は、 彼ら、 彼女ら が、 コンサルタント 時代 に 学ん だ こと の なか に、 業界、 職種 を 問わ ず、 広く 活躍 できる、 普遍的 な 仕事 力 という のが 含ま れ て いる という 仮説 が 成り立ち ます。