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お母さんがかわいそうだった

娘が火傷しちゃって、水膨れができているんだけど。。

って、鍼灸治療の依頼があった。。。治療院時代に先生がやっていた方法を思い出して往診に向かうと、すでに火傷から3日。もう病院に行って処置を受けてた。毎日処置しに通院してるとのこと。

これ。私、手出さなくていいよね。。とりあえず通常の治療してきた。足のむくみ、冷え、腰痛、お腹の張り、便秘と症状は盛りだくさん。

火傷をしたということで、ショックだったろうし、びっくりしただろうし、痛かっただろうし。高校生のお嬢さんは悪態ついて何でもないフリしていたけど、初日は痛くて眠れなかったと。ほんと大変なことだよね。火傷って。

小さい頃、お母さんが火傷をしたことを思い出した。何だか、お父さんがコンセントに引っかかって、熱湯がお母さんの足首にかかったのだ。

お母さんはお風呂場で冷やしていたけれど、私も大丈夫?っとそっと覗いていたぐらいで、その後病院に行ったのかも記憶にない。今でもその傷跡は残っている。あんな大変なことだけど、肝っ玉母ちゃんは大騒ぎしなかったし、お父さんは心配した様子もなく、こんなところに置いとくからいけないんだって感じだった。

誰にも心配されないお母さんを見て、かわいそうだと思って当たり前じゃん。私だけはお母さんの味方だ。私は助けるんだって。思うでしょ。

最近、鍼灸師になるのが、私の本当の夢だったのかと。お母さんを助けたくて、障がいを持つお兄ちゃんを一緒に守りたくて、障がい福祉もやってきたけれど、本当にそれ私がやりたかったことなの?って。40過ぎにもなって。今まで必死にやってきた自分にダメ出ししてた。

ただ、いい子ぶりっ子してただけちゃうん?

そんなチャチャを入れて、過去の自分を茶化す自分がいた。過去の自分がここまで連れてきてくれたっていうのに。

火傷を見て思い出して。過去の自分の背中をバンバン叩く私がいる。当たり前やん。そうなるよ誰だって。それでいいよ。ぶりっ子じゃないよ。自然なことよ。

そのエネルギーは原動力になって、過去の自分を奮い立たせたんだ。



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