リカバリー…カバだけに
団地に囲まれた小さな公園のすみっこにある
茶色に近いようなくすんだオレンジ色で
ところどころ塗料の剥げたカバのアニマルライド。
「人呼んで、リカバリー・カバヒコ。
…カバだけに。」
怪我とか病気とか、自分の体の治したい部分と
同じところを触ると回復すると言われている
伝説のカバ、"カバヒコ"
全5話に共通して出てくるのはこのカバヒコと、
クリーニング屋さんのおばあちゃん。
街のみんなの悩みがカバヒコのお陰で
回復していくのだけれど、読んでいる私にも
響く言葉がいくつもあったので、
忘れないようにメモ。
父が息子を褒めない理由は、
ただ信じて見守っているからだった。
私も相当な想像力があるみたい。
不安になるようなことを次々に想像して
自分をわざわざ不幸にするのはやめよう
と思う。
例え話がわかりやすかった。
網戸の向こうのベランダにバケツがある(事実)
①バケツを見ようとする。
→バケツにピントがあって網戸が消える。
②網戸を見ようとする。
→細かい格子が現れる。
バケツは視界(頭)から消える。
自分勝手なフィルターをかけずに
いろんなものを見ていきたいと思う。