え?どういうこと?の連続
親類から譲り受けた大人の絞り兵児帯と、
知り合いから借りたという雑誌を持ってきて
「ここにあるコレを作ってみてくれる?」
と義母からの依頼。
これはまた唐突に…。
洋裁も和裁もど素人の嫁に何を言う(困惑)
自分が着る物を適当に縫ってみるのとは
訳が違うのに。
「型紙の取り方も書いてあるから」
「手が空いたときでいいから、やってみて」
…て、にこやかに言い放つ義母。
自分で作る気はないらしい。
義母の思考を想像するに
①もらいものの兵児帯がある
②「兵児帯があるならコレいいよ」と
知り合いが本を貸してくれた
③嫁がミシンを使っている
④嫁がチュニックを作っているのを見た
⑤頼んだらやってくれそう
こんなところだろうか。
でもまあ面白そうだからやってみよっ。
まずは作り方の説明を読むところから開始‼︎
あぁ〜52cmしかない巾を70cmにしないと
作業を始められないのね。
❶スチームアイロンで絞りを伸ばす
(長さ4m80cmくらい)
ほぼ総絞りの兵児帯のシボを伸ばしつつ
アイロンをかけるのはかなりの重労働で、
翌朝、右手首が捻挫したかのような痛さ
となる。
❷兵児帯を半分に折って(2m40cm)の両脇を
しつけ糸で縫って固定し、型通りにカット
本体とストール部分は簡単に理解するも、
衿まわりに関するパーツの取り方に四苦八苦。
ぬいしろ〜何センチ?
0って何?どういうこと?
❸カットした本体の前後中心を縫う
❹衿ぐりに見返しをつける
見返しの縫い方〜どういうこと?
ここで問題発覚‼︎
見返しの裏には補強の接着芯を貼ったので
伸びないけれど、本体は伸びる。
型紙通りに作った見返しが短くなって
縫ったものを着てみたら、首が通りにくい。
広げないと義母の首が通らない。
やり直し(泣)
ちょっと飽きたので、先にストールを縫う。
簡単でありがたい。
❺肩にタックを取る
タック?肩にタック?
図解があるのに"?"が頭の中を飛び交う
内側を3.5cm幅で縫ってから
衿側に倒して押さえる(縫う)
❻両脇を縫う
❼袖ぐりを縫う
❽裾を縫って、ゴムを通す
【問題発覚】
「あ、間違えた」
「あ〜ぁ、ここの説明はこういうことか」
…などとほどいてやり直ししていたら、
シボのなかった茶色の無地の部分が破れた。
あれ?生地が弱ってる?と思って敢えて端に
力を加えたら、手で簡単にビリっと切れた。
というわけで、出来上がりの裾付近にもっと
たくさんあるはずの茶色部分が少なくなって
しまいました。
手で裂ける生地…。
依頼されたものが出来上がったものの、
変に力がかかったら破れる可能性大。
多分、数回着たらおしまいかもしれない。
でもまぁ「それでもいい」って喜んでくれた
からヨシとします。
作り方を理解している今なら簡単にもう一つ
作れそうだけれど、絞りを伸ばす作業はもう
こりごりです。
作り方の説明は、初心者にもわかりやすい
ように丁寧に書いているはずです。
それでも普段縫い物をしないど素人が見ると
ハテナがいっぱい。
ぶっつけ本番は正直無謀でした。
身内のものだからいいとして、誰かのために
作るのは無理…とても差し上げられない。
ハンドメイドって簡単ではないと改めて
思い知らされました。
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