心の声をダダ漏れさせる前に一考を
ちょっと考えたら、その言葉を
発することはないだろうに…
と思うようなことを
思うままに口から出してしまう人が
わりといる。
状況判断力の低下なのだろうか。
言われていい気分にはならないことに
気付かないのか。
着物歴80年以上で、事あるごとに
着物を着て出かけている呉服屋の
大女将は、早朝集合のバスツアーに
行くのにも
「着て行く洋服がないから」
と、いつものように着物姿。
集合場所に行くにあたり
途中で知り合いをひとり拾ってから
送って欲しいと頼まれたのだけれど、
その方は乗り込んで早々にこのセリフ。
「あら、着物なんか着てきたの?
普通の人は着るのに1時間はかかる
じゃない?」
着物なんか。
なんか。
ふふっ。
誰に言ってるんだろうか、この方は⁉︎
運転しながら心の中で吹き出した。
『着物なんか』を着てるその人は
洋服でいるより着物を着てた方が
シャキッと若く見える人ですよ?
踊りの会を観に行くときに
洋服『なんか』で出かけたことが
ない人です。
そもそも着付けに1時間もかからない。
「洋服、どれを着ようか」
と悩んでいる間に着終わるくらいの人
なのに(苦笑)
自分が着られない劣等感なのか、
目立つ格好であることへの不満なのか、
僻みなのか、妬みなのか、条件反射の
ように言っちゃう人も多いので、
もう左から右へ受け流す〜♪
『こんな時に着ないと
着るときがないでしょ』
ってさらりとかわすのは流石。
いつでもどこでも
心の声をダダ漏れさせる前に
一呼吸して言い換えるようにしよう。
言われて悪い気がしない言い方に。
相手のバックグラウンドもよく考えて、
言葉をかけよう。