『MRR』 Part 3 〜MRRから考える料金プラン〜
こちらの記事は、前回の記事「『MRR』 Part 2 〜5つのMRRを分析することを忘れない〜」の続きになります。
サブスクリプションビジネスを行っていく中で、顧客の様々なニーズに答えるため、いくつかの料金プランを提供していると思います。今回もBaremetricsを利用して、その料金プランについて、MRRから分析していきたいと思います。
それでは、まずあなたの全てのMRRのうち、それぞれの料金プランが何%ずつを構成しているかを知っていますか。
なぜ、これを理解する必要があるのか?例えば、もし90%の顧客がプランAを使っていて、それがビジネスの10%のMRRだとしたら、どうでしょうか?
そうですね、たった10%のMRRしか生み出さない90%の顧客にサポートなどに大きな力を注ぐ必要があるのかという問題になります。
以下の画像をみて、さらに考察を深めていきましょう。
上図のMRRの比率を元に考察すると、以下の2つの重大な点が見つかります。
1. ほとんどのMRRは中間層の料金プランから得られている。ほぼ半分にあたる(49%)顧客は一月$250またはそれ以下のプラン。
2. 最も低い料金プラン($50/月)は19%で、これはMRRの6%にしか該当しない。
これらの洞察を元に、以下のように考えることができるはずです!
1. MRRは中間層とそれ以下のの料金プランが約半分で、それ以上が残りの半分なので、1つ、2つ大きなアカウントがキャンセルされてもMRRが完全に打撃を受けることはないことを示します。
2. 最も低い料金プランを$25上げることにより、かなりのMRR増加に繋がるでしょう。
収益がどこからきているのかを理解し、どのエリアにより力を注いでビジネスプランを立てるかによって、より高い収益に繋がるでしょう。
このようにビジネスを考えていくことが大事であり、面白い部分でもあります。MRRを見るだけで、ビジネスの方向性も考えられます。次の投稿では、このMRRを長いスパンで見たときにどう変化していくかを考察するためのトレンドラインについて解説です。
次回投稿:『MRR』 Part 4 〜MRRのトレンドを理解する〜