子育て~日常の気付き~ 『パパ。やっと笑ったね。』
「パパ、やっと声出して笑った。」
娘の言葉に、えっ?と思いました。
顔では笑っているつもりでも、心からは笑えていなかったということ?
昼間、家族で出かけた後、家で娘と二人で遊んでいた。
マックのハッピーセットについていたキティちゃんのピンポンのおもちゃで。
ダイニングテーブルを挟んで
『自分のところに2回ついたらダメだよー』
と言いながら、ピンポン開始!
娘は終始、爆笑しているのに、私はどこか俯瞰して「たまには、こんなふうに遊んであげる方がいいんだろうな」と考えながら、ゲームを続けていました。
娘『パパの小学校の時、卓球あったの?』
父『あったよ!パパ、卓球クラブに入ってたしね!』
娘『そうなん!?何年の時?』
父『んー?4年とか?忘れたなー』
そんな他愛もない会話をしながら、五分五分の戦いが続く(汗)。
すると、急に娘が覚醒した!
ピンポン球が床に落ちた瞬間、彼女が歌い始めたのです。
娘『ポジティブ♪ポジティブー♪』
父『笑、なんなんそれ?』
てっきり、またYouTubeで覚えたフレーズだと思っていました。
ラリーが続く中(実際には1回ずつ下に落ちている笑)
ずっと、
娘『ポジティブ♪ポジティブー♪』
父『いつまで言うねん!笑笑』
そして娘は言ったのです。
『パパ!やっと声出して笑った!』
その瞬間、心に何かが刺さる感覚がしました。
(俺、笑ってなかったん?ガビーん…)
いろんな思いが頭の中をぐるぐると巡りました。
普段から感情を表に出さないタイプだと(妻には)言われ続けていますが、
あの娘の意味不明な歌に、実は意味があったんですね。
日常の中で、娘の言葉にも気づかずに過ごすのは案外簡単かもしれません。
自分のことだけ考えて、適当にピンポンしていればいいだけですから。
でも、それではダメなんだなと気づかされました。
娘が気づかせてくれたその瞬間。
すべてのことには意味がある。
嬉しいことも、嫌なことも。
そう感じる特別な日常でした。
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