脳を溶かす話
全身に纏わり付くような不安感。
何かをしなければいけないという強迫観念。
身体が動かないことへの焦燥感。
僕はこれらから逃げなくてはならない。僕を追っているのは”死”だからだ。いや、死ではない。僕は自殺をする勇気など持ち合わせていない。逃げることを諦めた時に待っているのは引き伸ばされた緩慢な自殺だ。
しかしながら、逃げたとてそれは同じことではないか。
たおやかに死に引き寄せられていく過程は誰にとってもどのような状況でも同じだ。
しかし、なるべくなら苦しまずその時までの時を過ごしたい。そう考えるのは普通だと思う。
さて、すでに僕は2年以上にわたり向精神薬を上限ギリギリまで時にはオーバーしながら飲み続けているわけで、もはや抗不安薬など全く効き目を示さない。長きにわたる服用によって耐性を獲得してしまっているわけだ。この類の錠剤は気休めにしかならない。フリスクで代用しても構わないと思う。
ではどうすれば良いか。睡眠薬を飲むのである。睡眠薬によって蕩けきった脳みそは現実の輪郭をぼんやりと溶かしてくれる。そしてそのまま夢の中へ。現実という不安のある場所の居心地がよくないのであれば夢の中に逃げれば良い。まさにコペルニクス的発想の転換である。
睡眠時間を増やすことで、人生そのものの総量が減っていることについては言及する必要はないだろう。さらにこれは余談ではあるが、睡眠薬で寝た場合、副作用で悪夢ばかりみることになる。
誰か助けてー!!!!!!!!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?