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『パラサイトグリーン』少し読み進めた。
ほんの二、三頁だけど。
そしてこう思った。
「人は直視し難い現実からは目を背けようとする。例えば、愛する人の死を受け容れることが出来なくて、虚構の話を脳内で作り上げる。〝磨理は押し花にする花を探して、うちを留守にしがちだ〟など。自らを納得させるに相応しい、虚しく哀しい創作をする」
だから、という可能性もあると。
朝比奈くん「……いい夢なら、【略】」
具体的には、どんな風に〝いい夢〟なんだろう?
植物は嘘をつかない。
けれど人間は嘘をつく。時に自分さえ欺くこともある。
現実にいたそういう人を、私はよく知っている。
あれは哀しい生き物だ。
「真実とはあたしたちの見たいものを言うのですわ」
恩田陸さんの作品に、そんな台詞があった。
確か『蛇行する川のほとり』。
私は考察はしない。と言うか、したくない。
しかし、一つのワード、ピースやパーツをふと垣間見て。
そこから広がるあらゆる未来予想図を思い浮かべて楽しむことはある。
無数に存在するその予想図は縦横無尽に走る光の線を眺めるようで、美しいと感じる。
早くその予想図が確定されることを惜しんでしまう。
そうすると、読むスピードは極めて遅くなってしまったりもする。
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