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027 「めんどくさい」は相手を傷つける

前話では『026 めんどくさがりでマイペースの長女の勉強法』なんていうタイトルにしましたが、私は「めんどくさい」という言葉が嫌いです。

長女は、自分が「面倒くさがり」であることを自覚しています。この「面倒くさがり」という性格を否定したいのではありません。

私だって、「面倒だなぁ」って思うことがあります。
買いものに行こうと思っていた時に雨が降って来たら、面倒だな行きたくないなと思うし、よその人の喧嘩に巻き込まれそうになったら、面倒に巻き込まないでくれ、と思います。

私が子どもの頃、専業主婦だった母は、よく焼き菓子を作ってくれました。とくにシュークリームが得意で、母の作る家庭的で素朴な味が好きでした。

ある時、「シュークリームを作って欲しい」とお願いすると「めんどくさい」と返ってきました。確かに大変なんだと思います。

このシュークリームだけではなく、何かお願いしても、母はよく「めんどくさい」と一言だけ言って終わりにしていました。

子どもだった私は、この「めんどくさい」の一言にとても傷ついていました。私のお願いをただ「面倒だから」という理由で拒否するわけです。せめて、一旦飲み込んで、「面倒」以外の言葉で断って欲しかった。

と言うこともあって、私は「めんどくさい」の言葉は、人に向かって言わないと決めています。子どもたちにも、話しかけた時に「めんどくさい」と言ったら、その言葉は使わない、と言います。

何でもそうですが、自分に良いコトがやってくるチャンスなのに、「面倒」という思いで跳ね返してしまうのってものすごくもったいない気がするし、相手の思いを真剣に受けたら、「面倒」なんていう言葉では片づけないと思うのです。

忙しくてその時出来ないこともあると思いますが、いつまでに、とか、出来ないなら出来ないで、相手が納得する理由を伝えて、相手の気持ちを受け入れていることを相手に伝わるようにして欲しいと思います。

「一芸に秀でる子」をモットーに、部活のために中2から私立に転校して寮生活を送っている中3、受験勉強を自ら希望し、読書力だけで乗り切ろうとする小6、彼氏アリのおしゃまな小2の三姉妹を育てる母です。普段は、書籍などのデザイン・編集・雑用をこなす、獅子座のAB型です。