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011 「一芸に秀でた子を育てる」ための我が家の子育て

010 こどもらしさを奪われた『育てやすい子』」ということで、私の失敗などに触れた前回でしたが、私自身の子育てで気をつけていることを少し書かせてもらいます。

この方法がいいよ、ということではありません。

我が子たちはまだ、上が中学生、下も小学校低学年と、まだまだ子育て真っ最中。正しい子育てができているのか、人にお伝えできるほどのことをしているのかなんて、全く分かりません。
ですので、我が家の場合ですとか、私が気をつけていること、そんな程度で読んでもらえれば良いと思います。

①結婚する前になんとなく話し合い
夫と結婚する前に、「こどもに読ませたい一冊」という話をしたときに、夫は『バカボン』というので、「だったら私は『ちびまる子ちゃん』」なんていう話を。くよくよしない、常に明るい家庭を、っていう共通の意識なのかな? と思っています。

②長女が生まれるときに、子育てモットーを決める
夫とどういうことを目指して子育てをしていくか、ということを話し合ったとき、「一芸に秀でた子に育てる」ということに決めました。
手に職をつける、という意味でもそうですが、「個性のある子」に育てていくことを念頭に置いています。

③「子育てハッピーアドバイス」を読みました
長女がお腹にいるとき、本屋さんで見つけた
『子育てハッピーアドバイス(1万年堂出版)』http://www.happyadvice.jp/
という本を読んで、子育てに自信を付けました。
医師でカウンセラーの明橋大二先生の分かりやすいお話に、太田知子さんの可愛いほのぼのとしたイラストが分かりやすく、とても読みやすい本でした。
何より良いのが、良い例、悪い例が並行して四コマ漫画になっているので、こどもの行動や様子に対して、こういうときはこうすると良いんだ、と簡単に理解できます。
この本だけでなく、シリーズを色々読みましたが、何より一番大事なことは、こども自身の「自己肯定感」を育てる、ということでした。
振り返ってみると私自身が、何をしても親に否定され、自分自身に自信を持つことができずに育ってきたため、こどもを持つ今でも、これで良いのかとあらゆることで不安に駆られることもあります。
親に否定されるとは、
・女子で1番、学年で2番の成績だったときは「まだ上がいる」
・学年で1番の成績を取っても「続けないと意味がない」
・偏差値86をたたき出したら「たまたま得意のところがでただけだろう」
・水泳で300m泳ぎきったとき「あんな泳ぎは水泳じゃない」
・習字で表彰されても「クセのある変な字よね」
他にも、「アナタって冷たい人よね」「アナタは橋の下で拾ってきたのよ」なんていう風に言われていました。
どれも、きっと間違ったことは言っていないんだと思います。でも、こどもに必要なメッセージではないと思います。
両親は、妹にはそういうことは決して言わなかったので、私は要らない子なんだとずっと思っていて、小学生の時は、リストカットしたこともありました。
私を養子に欲しいとおっしゃる方がいて、親に「どうする?」と聞かれ、普通の子なら「嫌だ」と即答すると思いますが、小学校3年だった私は「お父さんとお母さんの良いようにしてくれれば良い」と答えました。このままこの家で暮らしていくより、違う家庭で暮らす方が幸せなに暮らせるかもしれない、と思っての発言です。
本当に悲しい思い出です。
でも、「自己肯定感」ということを知った今、夫や娘、友人たちのおかげで、少しずつ自分自身に自信を持つことができるようになりました。
ですがやはり、今でも何か起きると、すぐ不安に支配されて、消えて無くなりたくなります。
私自身が、こういう感じですので、こどもたちには、自己肯定感を大事にできるよう、私自身もこどもたちを否定する発言はしないように心がけると共に、決して人を否定する発言をしてはいけないと伝えています。

④長幼の序
これが難しいのですが、下の子の前で、上の子を叱らないなど、上の人を敬う気持ちを育てるというか、上の子のプライドを傷つけないとか、そういうことを目指したいのですが、実行するのは、なかなか難しいです。
でも、できるだけ気をつけていきたいと思っています。

まだまだ書きたいことはありますが、長くなりましたので、⑤以降は次回に。

「一芸に秀でる子」をモットーに、部活のために中2から私立に転校して寮生活を送っている中3、受験勉強を自ら希望し、読書力だけで乗り切ろうとする小6、彼氏アリのおしゃまな小2の三姉妹を育てる母です。普段は、書籍などのデザイン・編集・雑用をこなす、獅子座のAB型です。