002 思いの強い長女の選択
前回は、「001 個性のある子に育てる」と題して、
「一芸に秀でた子に育てる」という子育てスローガンを基に、長女の習い事の話をし始めたところまでお話を書きました。
前後する話もありますが、習い始めた頃から書き始めます。
長女がバトントワリングを習い事をはじめたのは、3歳になりたての頃。早生まれの彼女は幼稚園の入園も控えていたので、入園前の3月からはじめました。
長女は、お腹の中にいるときから、あまり動かない子。どっしりと構えているタイプかと思いきや、周りをじーっと観察して、納得しないと動き出せない性格。いわゆる、固まる子、です。
幼稚園の頃は、お友だちが我が家に遊びに来たときでさえ、お友だちの動きを1時間ほどしっかりと確認し、それから自分も輪に加わっていく、という感じでした。
習い始めの頃は、やはり固まっていたと思います。
思います、と書いたのは、私自身も決して社交的な方ではなく、長女と同じように、ニコニコしながら、周りの保護者の様子をうかがうのに必死で、恥ずかしながら、子どもの記憶が殆どありません。
1歳にならない次女を連れていたので、そちらに必死だったのかもしれませんが。
長女が始めてすぐ、同い年の女の子も入会し、二人でサボったり、二人で頑張ったり、毎週会うお姉さんに慣れていき、レッスン場所に行くことは楽しくなっていったようでした。
そしてそのときは急にやってきました。
それまでは、レッスンが始まってもすぐ保護者席に戻ってきた長女が、年長のあるときから戻ってこなくなったのです。お友だちがお母さんのところに戻っても、長女は戻ってこず。
いよいよ、はまり始めたようです。
そこからはすごかった。
小学校4年の時には、バトントワリングの強い中学校に行きたい、と言い出すようになりました。
一芸決めるの早っ!
でも、親が止める理由はありません。
ですが、6年生になった途端、私も後押しする準備を始めたのに、「行かない」と言い出しました。
何度聞いても、「行かない」。
ということで、長女は地元の中学校に進学しました。
そして、部活は家族ではまっている温泉卓球から、卓球部に。
しかし、厳しい部活に入りたかったのに、厳しいところに入ると、バトンが出来ず、緩いところでは納得できず、葛藤があったようです。
中1の夏休みが明けた頃、急に、編入したいと言い出したのです。
へ? 今?
高校からは行くだろうな、と思っていましたが、まさかの転校!?
そんなこと出来るのか、希望の中学校に問い合わせると、編入試験を受けて下さい、とのことでしたので、一般入試と同じタイミングで試験を受けさせていただき、無事に2年生から編入させていただくことになりました。
そして今に至りますが、
長女がどういう思いで中学1年生を過ごしたのか、現在どのように過ごしているのかなど、また次話に書かせていただきます。
「一芸に秀でる子」をモットーに、部活のために中2から私立に転校して寮生活を送っている中3、受験勉強を自ら希望し、読書力だけで乗り切ろうとする小6、彼氏アリのおしゃまな小2の三姉妹を育てる母です。普段は、書籍などのデザイン・編集・雑用をこなす、獅子座のAB型です。