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【MBTI】いち教育機関での4タイプ別年間模擬試験成績傾向

以前から一定の傾向が見られていたので1年間でデータを取り比較してみた
「私の所属する組織での調査による傾向であるため一般的な結果との乖離はかなり大きいと思われる」ことを留意いただきたい。

前提として
・やや専門性がある分野である。あまり一般的な分野ではない。
・機関自体の学力の平均レベルは下である。
・特に新しい教育法を取り入れていれていない。
・試験自体の難易度も高くない。


①個人作成した簡易性格診断ツールを使用して年度開始時に学生各個人の性格タイプを把握

②性格タイプにより学生をSP、SJ、NF、NTにグルーピングする。

③最終学年の年間の模擬試験の成績の推移と、試験での教室滞在時間(途中退室可能)をタイプ別に比較した。

④母数はざっくりSP5割、SJ1割、NF2割、NT2割であるためかなりの偏りがある。

1. SJタイプ
特徴
模擬試験の成績傾向
成績は早期から安定しているが得点の伸びは緩やかである。試験中にはひとつひとつの問題に丁寧に解答し、答えの見直しや確認に時間をかける傾向がある。

平均滞在時間:4タイプ中最も長い
SJタイプは4カテゴリ中最も試験滞在時間が長かった。
S型としての特性から具体的な情報や事実に焦点を当てており、独自のルーティンを用いて時間をかけて細かい部分まで確実に解答しようとする。そのため教室滞在時間が長くなったと考えられる。一つ一つの情報を確認しながら取り組む傾向が強い。

2.SPタイプ
模擬試験の成績傾向
SPタイプの成績は一定ではなく、時期や試験内容によってばらつきが大きい。直前の集中力で一時的に高い成績を出すことがあるが、全体的な安定性には欠ける印象である。

平均滞在時間:4タイプ中2番目に長い
SPタイプもS型であるため、具体的な事実や感覚的な判断に基づいて試験に臨む。ただし、SJタイプよりは問題を早く解決しようとする傾向が強く、必要以上に時間をかけず、迅速に解答する。また良くも悪くも諦めが早い。これにより、SJタイプと比較して教室滞在時間が短くなったと考えられる。

3. NFタイプ
模擬試験の成績傾向
NFタイプは平均すると比較的高い成績であったが、個人差が大きい。トップ層と最下層まで点在している。これは「学習することがその個人の価値観と合致しているかどうか」が強いと思われる。また、成績が伸びる場合には一気に伸びる傾向にある。問題に対しても早期に解答を終えることが多く、教室滞在時間は比較的短い傾向がある。

平均滞在時間:4タイプ中2番目に短い
NFタイプは、N型として抽象的な概念や全体像を重視するため、細かい部分に時間をかけることを避ける。問題を解く際も、詳細な確認を行うよりも全体的な理解と考察で解答を進め、具体的な情報処理に時間をかけない傾向があり比較的滞在時間が短くなったと考える。

4. NTタイプ
模擬試験の成績傾向
「頭がよく優秀」というイメージがあるNTタイプだが今回の調査ではNTタイプの平均成績が最も低くなった。ただしとてつもない勢いで成績が伸びる例などもあり個人差が大きい。
これはさまざまな理由が考えられる。
❶組織の学力レベルが低く学習が形式的、学習の自由度と難易度が高くなく、試験も同じく形式的なため興味が薄くなる。

❷思考能力が高いという強みに気づいていない。入学以前から特定のスポーツやゲームなどに没頭しており一般的な学習の経験が少ない者に多い。強みに気付かぬまま、興味の持てない分野かつ、学力難易度の低い本組織へ流れてきた者がみられる。

❸そもそも特に意欲も理由なく入学した者が多い
他タイプにも一定数いるのだが
SP:すぐに進路変更する
SJ:意欲や理由に左右されにくい
NF:交流がモチベーションになりやすい
対してNTの中には特に何もせず、かといって進路変更するわけでもなくだらだらと居続ける者がおり平均を下げている。

平均滞在時間:4タイプ中最も滞在時間が短い
NTタイプもN型として、全体像や理論に重きを置き、細かい確認作業に時間を割かない傾向がある。問題を迅速に解決し、必要な部分にだけ集中するため、教室を早く出ることが多い。また、細部はよく見るが時間をかけず、即応的に解答を進めることが、滞在時間の短さにつながっていると考えられる。早い者は周りが心配するほど早い。

まとめ
S型(SJタイプ、SPタイプ)は、現実的な事実や具体的な情報を重視し、問題に対して着実に取り組む傾向がある。特にSJタイプは慎重に問題を解き進めるため滞在時間が長く、SPタイプは迅速に問題を解決しようとするため滞在時間がSJ型に比して短くなる。

N型(NFタイプ、NTタイプ)は、抽象的な概念や全体像を重視し、問題に対するアプローチが早く、必要以上に時間をかけないため、滞在時間が短くなる。具体的な細部にこだわらないことで、試験を迅速に終える傾向が強い。

このように、滞在時間の差は、S型が現実的かつ詳細な情報に対する慎重なアプローチを取るのに対し、N型は抽象的で大きな視点で全体を把握することを重視するため、細かい確認に時間をかけずに問題を解くスタイルの違いが現れていると考えられる。




逆説的に各タイプに対し効果的と思われる指導方法も考えることができる。

1. SJタイプへの指導
  SJタイプは規則的かつ計画的に学習を進めるため、指導者はそれをサポートする環境や手本を提供することが重要であると考えられる。具体的には、段階的な目標設定や定期的なフィードバックを行い、成長の実感を持たせるとともに、基礎を確実に理解させることが効果的である。また、過度な確認・反復作業に時間をかけすぎないよう、効率的な見直し方法を指導することも有用であると思われる。良くも悪くも従来の学校教育システムと親和性が高い。

2. SPタイプへの指導
  SPタイプは、短期間での集中力が強みであり、五感的な判断に優れている。彼らには、具体的で五感を通して得られる実践的な学習課題を与え、短期間で達成感を得られるような環境を作ることが重要だ。また、感覚的な解答の精度を高めるために、時間内に重要なポイントを確実に理解させる方法を強調すると効果的だと思われる。

3. NFタイプへの指導
  NFタイプは、自分の興味や価値観、人間関係に強く依存する学習スタイルを持つため、指導者は彼らと積極的にコミュニケーションを行い興味を引き出し、学習内容との関連性を強調することが重要である。また、試験において細部を見逃さないよう、全体的な理解をサポートしながら、具体的な情報にも焦点を当てるよう指導すると効果が高まると思われる。

4. NTタイプへの指導
  NTタイプは、論理的な問題解決に強みがあるが、形式的な試験や細かい確認作業に興味を持たないことが多い。彼らには、問題解決のプロセスを楽しめるような高度な課題やチャレンジを提供することでモチベーションを高めることが出来ると考えられる。また、細部にも注意を払うよう促し、試験全体をしっかりと見直す習慣を身につけさせることが効果的であると思われる。

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