誰を助けますか?
先日、夫の勤務先で、タンザニアの文化を知るための、タンザニア人職員と外国人職員が一緒に行う、「異文化コミュニケーション」というイベントがあり、参加してきた。
そこで、あらためて、タンザニアの文化が日本の文化に似ているなーと思うところがたくさんあったのだが、(謙虚さが美徳、年配を敬う、大勢の中で自分だけ目立つのはあまりよく思われない、など)1つだけ、大きな違いがあった。
こんな質問があった。「あなたは、ボートに乗っています。一緒に乗っているのは、自分の親、自分の配偶者、自分の子供。ボートが転覆しました。あなたが助けられるのは、一人だけ。その場合、誰を助けますか?」
私の答えは「自分の子供」だったし、他の人たちも同じ答えだったが、タンザニア人の答えは全員が「自分の親」だった。彼らの理由は、「自分の親は1人しかいない。だが子供は1人だけじゃない。これからも生まれるかもしれないし、子供は複数人いることのほうが多い。」
うーん。人数の問題かな~とも思ったけど、タンザニア人全員が「親」と答えるところが、意外だった。
自分の親を本当に大切にする国民性なのだな、とも思うが、
この結果の理由が、これからのタンザニア生活でも
あちこちで、垣間見れるエピソードに出会えるような気がしている。
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