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タンザニアに住む私がびっくりしたアフリカ旅行

マンボ!

タンザニア在住ライターのほりともです(@tmk_255)です。

タンザニアに移住するまでは、遠いアフリカの地域について何の知識もなかった私。タンザニアでの暮らしを始めて、アフリカについて『もうだいたい知ってる』くらいの気になっていたのですが、それは全くの大間違いであることを、別のアフリカの国に旅行に行って実感しました。

今日は、同じアフリカ大陸なのに、タンザニアから移動するのに丸1日かかった、タンザニアとはとても違う別のアフリカの国『ナミビア』でのびっくり体験についてつづります。

「アフリカ」っていうと大陸をまるで1つの国のように思いがち(以前の私です)だけれど、この記事を読んで、アフリカといっても、いろんな国があるよね、というあまり知られていない側面について紹介できたら嬉しいです。


ナミビアってどこ?

ナミビアって聞いたことありますか?アフリカの南西にある国なんですが、なんと「人口密度が世界で2番目に低い」国なんです。どうしてナミビアへ?と聞かれたら「世界最古の砂漠を見たかったから」です。ナミブ砂漠の旅についてはこちら。『今日の注目記事』にも選んでいただきました!

国土の大部分が乾燥地帯です。日中はとても暑いんですが、汗はほとんどかきません。また、34年前に独立したばかりの新しい国でもあるんです。

ナミビアの場所とその首都「ウィントフック」(外務省のHPより)


レストランで歌が始まる

ここはヨーロッパ?

首都のウイントフックに降り立った私たちは、ナミビアの首都の姿を見て
びっくり。建物の作りも近代的だし、スーパーマーケットも品ぞろえからお客さん層までヨーロッパそのまんまだったからです。タンザニアで2年近く生活してきた私にはちょっと違和感があったのが、白人の方たちが期間限定の滞在をしている「外国人」としてではなく、ナミビア人として暮らしている様子です。


ウィントフックの町
ウイントフックの教会


ドイツ植民地時代が色濃く残るスワコプムントという町
スーパーマーケット

宿泊したホテルのプールで泳いでいたところ、白人のご家族に会いました。「どこから来たの?」と彼らとおしゃべりしていてわかったのは彼らが、週末なので隣町から遊びにきているナミビア人の人たちだということ。そうか、アフリカに旅行に来た我々のような外国人ではなく、ナミビア人の白人さんなのだなと…。

アパルトヘイトで有名な南アフリカもこと、日本人のお友達が住んでいるジンバブエなど、白人のアフリカ人が住んでいるというのは聞いてはいましたが、ただ聞くのと、実際に自分の目でそれを見るのとでは全く違います。タンザニアの生活に慣れすぎたからなのか、正直、ちょっと違和感を感じました。

おみやげ屋さんもオシャレ

「あなたの車をお守りします」

今回はレンタカーを借りて、1週間かけてナミビアをドライブしました。だから、あちこちで、駐車する場面があったのですが、ここで不思議な体験をします。

レストランでご飯を食べ終わって車に乗り込もうとすると、路上をほっつき歩いていたように見える男性が近づいてきて、「あなたの車が盗難にあわないようにずっと監視していました。チップちょうだい」と、お金を求めるではありませんか。

確かに男性は、黄色の工事現場作業員のような上着を着ていたり、市に雇われている人のような制服らしきものを身に着けていた李します。「許可書」のようなものを首から下げてそれを見せてくる人もいます。

タンザニアではこんな経験がなかったので最初はとまどったのですが、治安が良いエリアに駐車していたこともあり、「特に車の監視は必要ないし、お願いもしていません」と言って立ち去りました。

あちこちから「車の監視員」が出現する

その後も、この「あなたの車を見ていたから金払え」という人が続出。そのために、まずは会話を始めるのです。「私はナミビアの隣町から来ました。あなたたちは?」「今日はご家族でどちらまで?」「私にも子供が2人いてね。おたくは何歳?」じょうぜつに世間話を始めるのです。

タンザニアでは、駐車場ではマサイ族が監視をしていますし、オーライオーライしてくれたらチップをあげる、というのはありますが、一方的に「車を守ったから払って」というのはなかったので、最初はびっくり。でも、ナミビア流の彼らなりの稼ぎ方なのかもしれません。

突然お金を求められた人数の少ない駐車場

公共の場におっぱい…

タンザニアとはいろいろと異なる様子のナミビアで子供たちが一番驚いたのは、女性が堂々と露出したおっぱいでした。

ある日、ダウンタウンの大きな通りをコーヒーショップを目指して歩いていた時のこと。私たちの目の前に突然立ちはだかったのは、おっぱいを出したままのヒンバ族という部族のおばさんでした。木造りの動物のおもちゃを持って「おみやげはどう?私の写真も撮ってもOKよ!」とチャーミングな笑顔で近づいてきました。

ヒンバ族の女性

7歳の娘は、初めて、公共の場で見せつけられた女性のおっぱいにびっくり。娘の開いた口がふさがらない.という表情を母は始めて目にしました。その後、彼女は顔を横にそむけて、見ないふりをしていました。後から、タンザニアにいるマサイが今でも赤い民族衣装を着つづけるように、ヒンバの女性も伝統を続けているのだと説明しましたが、子どもにとってはナミビアで一番びっくりしたことのようです。

タンザニアにも多くの部族がいますが、「部族」だとわかるのは上述のマサイ族くらい。タンザニア人のお友達にも、旅行から戻ってからヒンバ族の話をしたら、とても驚いて「公共の場でそういったものを見せるなんて、部族の文化だとしても、この現代にそぐわないし、そもそも失礼だわ!」と憤慨していました。日本人の私以外に驚いていたようです。

おわりに

タンザニアでの2年近い生活をしてアフリカのことはわかった気になっていた私ですが、今回、ナミビアという別の国を旅することで、「アフリカもいろいろある」「アフリカは大陸であって国じゃない」なんて当たり前のことを改めて感じました。

日本から遠すぎて、アフリカの各国のイメージは持ちにくいですが、もし日本でアフリカからのお友達に出会ったら、ぜひ「アフリカの人」ではなく、「タンザニア」「ナミビア」「ケニア」というその人の国について、聞いてみてくださいね。

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