ヒーロー見参。
わたしはロックDJとしてアーティスト活動をしています。
DJと言ってもみなさんが思っているナイトクラブでプレイするような華やかなDJではなく、ロックバンドのような「客席を盛り上げるタイプのDJ」で、ライブハウスを中心に活動しています。
バンドのライブを見に行って、ライブでもらった熱をそのままパフォーマンスをしています。「踊れ!!」「歌え!!」「暴れろ!!」とか言ってます。
↑こんな感じ。もう一度言いますがDJです。
だから、わたしがDJをするのには、必ずライブが必要。
でもなくなってしまった。
なくなってしまった1年。
憎いウイルスはライブハウスの文化をすべて壊しました。世間から見向きもされなかった音楽が、悪い意味で認知されるようになったのを皆さんもご存じだと思います。
大好きなアーティストも、もちろんわたしたちもライブ活動がすべてなくなってしまった。
夏前になりやっとライブができるようになったころには、全員マスク、全員指定席、喋ってはいけない、暴れてはいけない。
異様な空間が広がっていました。
わたしはライブハウスに暴れに行っていたので「すべて奪われてしまった」という想いが1番最初に出ました。
最後に行ったライブは2020年2月のブレアフェス。
↑主催のバンド coldrainの動画を貼っておきます。MCも最高にかっこいいのでぜひご覧ください。
このブレアフェスがわたしの人生の中でもトップクラスで最高でした。1年経った今でもまだ余韻が残ってる。
ラウドバンドが世界を支配する!そんな時代が今始まったんだ!!と思っていたところでした。
でも、↑のMCにある10月のライブももちろん中止。
足りない熱量。
それでもアーティストはバンドは諦めなかった。
各自配信ライブを始めたのです。
すごい、そして嬉しかった。
自宅でライブを見る日々が始まりました。
涙が出るほど嬉しかった。
配信ライブをやってくれるだけでも満たされた、
だけど…
例えば熱量の最大数値が★10だとしたら、ライブハウスでもらえる熱量は★20くらいあって(オーバーキル)、配信ライブは★8くらい。でした。
わたしのパフォーマンスに必要なパワーはライブでもらえる熱量。
★8ってことは、少し足りません。
まあ、★0ではないのでカッコいいパフォーマンスをみんなにお届けできたものの、斬るえむ感謝祭(2020年11月に行った1年を締めるイベント)の後、自分自身がかなり落ち込んでしまいました。
12月、1月、そして今月2月。
熱量がないまま新しい年度が来てしまうのかと不安でした。
死にたい、とさえ思った。
元気がないのに、誰かに元気を与えることなんてできなかった。
来たぞ、我らの。
みなさんには「ヒーロー」はいますか?
自分が諦めそうになったその時、颯爽と現れてピンチを救ってくれる正義の味方です。
わたしは、大好きなヒーローたちが助けに来てくれました。
沈黙の日々を破り、颯爽と現れて
「大丈夫?待たせてごめんね」と。
音楽に救われたなんて言葉じゃ足りない。
何度命を貰い仲間ができただろう。
さあ、
元気をもらったので、次はわたしたちがみんなのヒーローになろうと思います。
3月20日は、★60のわたしです。
ヒーロー見参。