死ぬために、実家に帰った話。
走り続けてきた。
平気だった。多少の辛さはもちろんあったけど、自分は最強だと思ってた。
世界が変わってしまった日から1年が経とうとしていた1月末。急に涙が止まらなくなって、金山駅の何列もある電車に向かって飛び込みそうになった。でも未遂に終わった。フェンスが高くて登れなかったのだ。
そこで急に冷静になったわたしは、
「あ。死ぬ前に親に会わなきゃ」と思い、泣きながら親に電話をした。
親へ死ぬ報告をする「ママ、もう辛いから死にたいと思います。前に、死にたくなったら連絡しろ