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J1ビザって怪しい?

28歳の時、アメリカに渡った。
「渡った」ってちょっとカッコイイ。

つまり、行った。
J1ビザというちょっと怪しいビザで。

J1ビザ。別名「研修生ビザ」とも呼ばれている。
合法的にアメリカで働けるビザ。

働けるといっても、研修生として働く。
正社員ではない。あくまでも研修生だ。

ただし、お給料はもらえる。
お給料といっても生活費の補助ぐらいだが。

私がJ1ビザでアメリカに留学したのは15年以上も前のこと。
その当時、インターンといえば、無給で働くのが普通だった。

しかし、私は幸いにも、月800ドルの生活補助をもらえた。
これは結構ラッキーな方だった。

今は、月に20万円ぐらいは払わないといけないらしい。
いくら、J1ビザ、研修生ビザ、インターンビザといっても。

そして今は、アメリカ入国前に、「研修先(インターン先)」も決めておかなければならない。
私がJ1ビザでアメリカに渡った2002年当時は、まずアメリカに行って、それからインターン先を自分で見つけると言う手順だった。

だから、渡米後に履歴書を約100社に送り、その一社一社にフォローアップコールなる電話をかけた。
それら100社はYahoo Yellow Pageで検索してリストアップした企業たち。どんな会社なのかもよくわからないけど、業種だけ絞り、とにかく履歴書をメールで送りまくった。

「私、履歴書をメールで送ったんですけど、見ていただけましたでしょうか?」みたいな感じで。

おぼつかない英語を使う日本人が突然電話をしてくる。
そんなの当然門前払いだ。

テレアポってこういう仕事なのかなと思った。
それでも凹まずにやる。だって職場を見つけないと日本に帰ることになってしまうから。

結局、履歴書を100社に送り、電話を50社近くにかけ、2社が面接をしてくれた。

結果的に、2社とも私を採用してくれた。

ただ1社目の会社は、私があまりにもダメで、確か3週間でクビになった。

2社目に採用になった会社では、その後約1年間お世話になった。この会社には一生感謝してもしきれない。

住むところは、最初ホームステイで半年間暮らし、アメリカの生活に慣れてきたので、その後、ルームシェアを探した。

英語を学ぶことにもかなり本気だった私は、日本人のいない環境を求め、アメリカ人がルームメイト募集している掲示板を漁り、アポを取り、面接に行った。
そして幸いにも、4人で一軒家を借りているアメリカ人の1人が抜けるということで、そこに入ることができた。

家賃は確か月600ドルだったと思う。
あとは光熱費を4人で割って毎月払った。

4人で住んでいるといっても、他の3人はほとんど家にいない。ちょっとイメージしてたルームシェア、一軒家をシェアしていたのでハウスシェアというのだろうか、そのイメージとは違った。実質ほぼほぼ1人で住んでいた。たまに彼らが帰ってきて話す事はあったが、ほとんど自分1人だった。一軒家に一人暮らしだ。二階建てで地下一階もついている、そんな家に一人だ。怖い。。

もっと彼らと一緒に住んでいたかったなぁと思うけど、そのころの自分はやや引っ込み思案で、また、英語のちょっとした間違いも気にするくらいのなんとも煮え切らないBOYだったから、彼らとの共同生活を100%生かすことができなかった。

今振り返ると、あーしておけばよかった、こーしておけばよかったってことがたくさんある。
でも当時の自分の実力を考えれば、まぁやり切ったかな。

その家に一緒に住んだうちの一人とは今でも仲良しで、連絡をとっている。Facebookに感謝。

結局、1年3ヶ月間アメリカにいて、450万円使った。

出国前に350万円を作り、残りの100万円は現地で調達。
その1年3ヶ月の間に、カナダのナイアガラにも旅行に行った。車を借りていろいろ出かけた。車を買った。そして売った。色々とアメリカ人に助けてもらった。

確か当時は1年間に75,000人ぐらいがJ1ビザでアメリカに行ける枠があったと思う。今はどうだかわからない。正確にはちょっとGoogleで調べて欲しい。

次、いつ日本人がアメリカに長期留学行けるようになるかわからないが、アメリカに限らず、海外留学は人生に1回必ず経験しておいた方が良い。
それも20代のうちにやっておいた方が良い。年をとればとるほど、心のブレーキのかかりが強くなるから。

1年ちょっと行ったからって何なんだと思うかもしれない。
ただ、海外留学については期間を明確に決めて行ったほうがいい。

それにはやはり1年という期間がちょうどいい。
1年で結果でないやつは、5年いても10年いても結果出せないから。

ということで、アメリカに留学する、1年間留学する、現地の人と共に働く、その間お金も入る、と言う意味で、J1ビザはすばらしい制度だ。

そういえば当時、J1ビザで留学するのに、そのJ1ビザという怪しい?ビザを取得するために、J1ビザを取れる特権を持っている団体に100万円ぐらい払った記憶がある。今ではもっと安く取得できると思うが。

自分の専門外のことは専門家に任せた方が良い。
お金を払ってやってもらっちゃう。

自分自身は将来自分のためになる仕事をして、お金を稼いで、そのお金で人を雇ってビザの手続きとか色々やってもらったほうが実際は色々と効率が良い。

ということで、J1ビザ留学はオススメの海外留学方法である。
興味のある方は、2年スパンで300万円ぐらいためて、その間英語メチャ勉強して、色々調べて、有意義な海外留学生活を経験してみてください。

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とも@サラリーマン辞められない中年
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