何でもかんでも効率化 #353
以前、「交通量調査*」をしている人を見て思ったんですが、「何でもかんでも効率化すればいいわけじゃないんだろうなあ」って。
*路上や交差点などでカチカチとカウンターを弾いている人
その仕事をしている人を見たときに、「こんだけテクロノジーが発達してるんだから、カウントしてくれる機械でも開発すればいいのに」と思ったわけです。
だって、夏は暑い中、冬は寒い中、パイプ椅子に座って汗かいたりブランケットをかけたりして、手でカウントしていて、労働環境的にも良くないし、人間より機械の方が正確。
それに、開発のための初期費用はかかれど、一度開発してしまえば持続的に使える。
けれど、新しいものを開発すれば、その後メンテナンスをする人が必要になる。
そして、交通量調査の仕事を好んでやっている人や止むを得ずやっている人の就労機会を奪うことになる。
他にも弊害が考えられるかもしれません。
そう思うと、一時的な判断で何でもかんでも効率化を求めるのはよくないんだろうなと。
救われる人がいるってことは、犠牲になる人がいるってこと。
万事メリット・デメリットが表裏一体になっているんですよね。
交通量調査の依頼元もきっと大手だろうから、開発しようと思えばできる資金はあるだろうし、そんなことは分かり切ってるのかな、なんて。
世の中の風潮に流されて、つい「効率化」を求めがちになってしまうけれど、このことを忘れずにいたいなと思います。