何だかんだトーキョー #233
生まれ育った東京という町。
時間の流れは早いし、人は忙しない。
高い建物ばっかで窮屈だし、空も狭い。
おまけに物価も高いし、自然も少ない。
そのかわり、人にも場所にもアクセスしやすい。
最先端ものも何でも揃っている。
そんな東京が子供の頃は便利でかっこよくて誇りだった。
でも、大人になってから東京を出たくなることが時々ある。
ごちゃごちゃしてる都会から抜け出して、自然に身を置きたくて。
地方への移住も本気で考えたこともあるくらい。
けど、こないだ地元の町を歩いててふと思った。
「何だかんだこのごちゃごちゃしている東京という町が好きだ」と。
きっと何もないところに行ったらいずれ寂しくなるんだろうなって。
多分それはごちゃごちゃへ息苦しさを感じつつも、安心感を得ているから。
一見相反するものに見えるけれど、私の中では表裏一体で。
この先も好き嫌いを繰り返すんだろうけれど、都会生活を楽しんでいこうと思う。