自国で働けるって幸せなこと #240
今日は、日本に出稼ぎにきている外国人と話す機会があった。
彼女はベトナム出身で、5年前に日本に来たそう。
「どうして日本に来たのー?日本に興味があったのー?」
と尋ねると、彼女は苦笑いしながら、こう答えた。
「いや、お金を稼ぐため」
その瞬間、ちょっと気まずくなった。
初対面であったし、話す時間もそんなになかったから、詳細までは聞いていない。
おまけに、私はベトナムに行ったことがないから現地に関する知識もほとんどない。
でも、彼女との数分の会話から、地元で働き続けるには生活が厳しいんだろうなとは察しがついた。
そんなときふと「自国で働ける選択肢がある」って恵まれているなと思った。
最近は「出稼ぎ日本人」なんて、日本人が高い時給を求めて海外に行くケースも増えている。
でも日本人の場合は、マイナスをプラスにするために出稼ぎに行くというよりは、プラスをもっとプラスにするために、その選択肢を取ることが大半だと思う。
「出稼ぎ」という選択肢を、「取りたくて取る」のと「取らざるを得ないから取る」のでは大きな違いがある。
先進国の中では賃金が低いと言われている日本だけれど、制度や環境といった賃金以外の側面も含めて見たら、相当恵まれている日本。
そんな国に生まれたこと自体、すごく幸せなんだとも思った。