投資の期待リターンと出発地点
積み立て投資と一括投資、長期的に上昇していく相場を考えた場合は一括投資の方が理論的に有利なはずですが、一括投資を行った時期によって期待する目的地が大きく変わる事も事実です。
表は2009年から2024年まで4月を起算日として、それぞれを6%期待リターンでプロットし、2036年時点の到達予想地点のばらつきを見たものです。2009年に投資しても2024年に投資しても、2036年時点の真実は一つ。安い時に買った方が有利なのはその通りですが、2036年時点の期待値がタイミングによって$140-$230と大きな幅がある事がわかります。期待リターンには幅がありますが、4-6%のレンジで長期的な収益をモデリングする事が一般的ですが、高い値段で買ったリスクテイカーが相対的に高い期待値を持つことになります。
長期の資産運用と取り崩し時点の想定資産を考える場合に自分がどの地点(平均取得価格)を土台にした計画を作っているのかを知るのは面白いかもしれません。