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僕の目から一筋涙が零れた

君に振られて、僕の右目から涙が一筋零れた。でも、君の前では、涙を見せなかった。なぜなら、僕は弱い男だから。

精一杯の虚飾な自分を見せたくて。女友達に「好きな人に振られたんだ」と言った。それを君に伝えた。

君は「人の気持ちをなんだと思っているんですか」と言った。でも、僕は一週間、何をしていて暮らしたのか、記憶がないんだ。Back Numberの「雨と僕の話」を聞き続けたのを覚えている。「もう終わりなんだね」

うん。終わりなんだよ。君への思いは成就しなくても。でも、僕は君をずっと愛している。心が傷つかないように、精一杯の虚飾を見せさせて欲しい。なぜなら、僕は弱い男だから。

本当は今でも、君を思っている。君を抱きしめたい。僕は、もう駄目になりそうなんだ。煙突から煙が上るのを架空の夜空に見たいんだ。

僕は再び、土曜日に君に会う。どんな顔をしていいのだろう。仮面を取らせないでくれ。僕は泣いているんだから。

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