感情と向き合う・受け入れる
こんにちは。鷹取智子です。
研修講師として活動をしてますが、平行して個人の方向けに
自分をごきげんにする「心と身体の整えメソッド」講座を提供しています。
「心身ともに健康=ごきげんな状態を目指す」ことを、講座内やインスタライブでお伝えしています。今日は、以下の4つについてお伝えしていきますね。何かしらお役に立てたら嬉しいです!
1.心と向き合わないとなぜふきげんになるのか
あなたは自分の心、感情と向き合っていますか?私は「嫌われたくない」と言う気持ちから、つねに周りからの評価に一喜一憂し、本心をごまかしていました。仕事はもちろんこと、プライベートでも「私が相手に合わせればみんなが幸せだ」と思い込み、自分の意見を押し殺すことを良いことだと信じていたのです。
自分の気持ちを抑えごまかし、相手のためにと動く。そして相手が自分の期待通りに動いてくれなかったりすると、プチっと感情が爆発しふきげんになってしまう・・・・・・・
人間関係もうまくいかず悩んでいました。
オーストリアの精神科医コフートは、「自己愛が満たされていないとふきげんになる」と言っています。相手に合わせてばかりいると自分の感情を裏切ることになり、ふきげんになる。私が信じていたことは間違いだったわけです。
2.感情と向き合い・受け入れるとなぜごきげんに
今、思い返せば心と向き合わなかったのは、自分の嫌なところや短所を見たくなかったのだと思います。感情と向き合い受け入れることは、「ありのままの自分を知り、すべて受け入れる」ことです。短所をふくめて丸ごとがあなた自身。あなたはありのままの自分を受け入れていますか?
私の場合、ネガティブな感情を持っている自分や弱い部分にもOKを出すことができなかったのは、「理想の自分」を高く設定し、現実の自分とのギャップに苦しんでいたから。でも本当に強い人と言うのは、自己受容できている人ですよね。自分を受け入れ許せる人は、他者の気持ちも理解でき受け入れ許せる人なのではないでしょうか。
25歳の時にパニック障害になったことをキッカケに、心理学やNLP(神経言語プログラミング)、コーチング、アンガーマネジメント、ポジティブ心理学を学ぶ中で、徐々に自分の感情と向き合うことができるようになりました。
感情は押し殺しても蓋をされただけ。なくなりはしないのです。ポジティブ感情は良くてネガティブ感情は悪い、とジャッジせずにただ受け入れる。そうすることで、心は暴れなくなりました。
3.感情が生まれる仕組みを知る
感情とはどのような意味なのでしょうか。広辞苑には、
とあります。
心に湧き上がる感情は、目の前の物事・出来事や誰かが引き起こしているのでは?と思う人がいるかもしれませんが、実はそうではありません。その出来事に対する「とらえ方」が感情を引き起こしています。
例えば「上司にあいさつをした際、目線を合わせてくれなかった」という事実に対して、ある人は「嫌われているのかも。昨日の報告書のできが悪かったかな」と落ち込み、ある人は「忙しかったのかもしれないな」と受け止め、特になんとも思わない。なぜ両者の違いが生まれるのでしょうか。
アメリカの心理学者、アルバート・エリスはABC理論を考案しました。Aは「Activating event 出来事」、Bは「Belief とらえ方」、Cは「Consequence 感情」を指しています。人は無意識にA→B→Cの順番で目の前の出来事に反応しているため、同じ「A出来事」に対しても「Bとらえ方」が違えば「C感情」が変わるというわけです。
「A出来事」→「C感情」ではなく、「A出来事」→「Bとらえ方」→「C感情」と言う感情が生まれる仕組みを知っていると、メンタルを強化することができます。目の前の出来事はコントロールできませんが、とらえ方は変えられるからです。
4.とらえ方の癖に気づき・変える
どうして人それぞれ「とらえ方」が違うのでしょうか。人は五感を通して目の前のできごとや経験を認識し、言葉によって「意味づけ」をします。そしてそれを記憶として脳に定着させ、一定のパターンができあがります。
例えば自分の意見を伝えると嫌われる、と思っている人がいたとしましょう。その人は恐らく子供の頃に「意見を言って嫌われた」と思うような経験をしている可能性があります。
その経験が五感を通して脳にインプットされ、「意見を言うと嫌われる」という意味づけを行います。そして無意識にその意味づけ、思い込みを強化していくのです。
この意味づけは変えることができます。変えるための第一歩は「自分は○○という意味づけ、思い込みを持っている」と気づくことです。気づくことで自分を客観視できます。ネガティブ感情は「歪んだ思考=認知」から生まれることも多いです。例えば「普通は~だ」という一般化などがあります。
とらえ方の癖を変えるためには、視点を変えることが有効です。
視点を変える方法については、私が主催している講座でお伝えしていますが、またの機会にシェアしたいと思います。