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清涼感を切り取る。

新宿世界堂へ行った帰りに伊勢丹のアートギャラリーによってみた。そこで中津航さんの作品に目が止まった。

中津航 face -W-

清涼感が伝わってくる。鮮やかな色彩と、さっさっと素早く走らせた筆跡、淡々としてシンプルなんだけど、この爽やかな一瞬を切り取った空気感が巧い。

こんな情景、私もみたことがある。
そうそう、中学生の頃、部活の帰りだったかな。思い切り汗をかいた後、冷たい飲み物を飲みながら、こんなパステルカラーの光景を見て、その時好きだったこの子とを考えていた。
忘れていた青春の日々を思い出して懐かしい気持ちになった。



「あなたの好きを表現してください」

ここのところ、いろんなところで聞く言葉。創作者が全神経を使って行う仕事。先日参加した創作大賞のトークイベントでも、受賞者が言っていた。


好きを表現する。あまり考えていなかった。思いついた光景を切り取ってかいていたから。その瞬間を好きだったのか嫌いだったのかは重要でなく、自分についての気づきを残しておきたかった。

でもこれはまだ自分の領域の仕事だったんだなと思う。差し出してお勧めするほどのものでもないから。


娘が生まれて2〜3年は、目に映るもの全てが輝いて見えた。あの時も自分についての気づきを描いていたんだけど、とても幸せな瞬間ばかりで、描けば描くほど魂が輝いてくるようだった。

2011年 通学路



子供心が返ってきた感じ。あの時感じていたのワクワク感と自然の優しさ、その一瞬を切り取って描けているかな。
いいよね、なかなか。

このマインドを忘れてはいけない。
他者からの心ない言動や行動に負の感情が引き出されてしまうと、真・善・美を見失ってしまう。

私は自由でいい。自由でいいんだ。
嫌な人、もの、ことから離れ、心地よい生活をして素直な心でいよう。幸せの中からでしか、本当の美は生まれない。


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