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「夢」に支援が集まる。

最近クラファンが始まり、プロモーションで忙しい日々を送っている。CAMPFIREでは企業が斬新なプロジェクトを打ち出し何百万、何千万という資金を集める中、アーティストの弱小個展に出資してくれる人は少ない。それでも私のために出資してくれる方には本当に感謝しかない。

宣伝プロモーションに気を取られてばかりでもいけないので、暇を見つけて制作をする。忙しいと気が散りがちなので、マインドセットするためにYOUTUBEチャンネルを聴いていたら、大愚和尚のお話が流れてきた。

ある女性が経済的自立について相談をし、それに大愚和尚が答えるといった形だ。

「お釈迦様の元での修行僧は外勤や自営業などは一切禁止していました。悟りを開く集中力を高めるためです。では生活に必要なものはどうしていたかと言うと、人様から恵んでもらっていました」

和尚の話は続く。
「しかし修行僧たちが自立していなかったのかと言うと、そうではない。彼らは人々を教え導くために、人ができない領域まで集中力を高め、修行しています。そして人々に与えています。人は一人では生きていけない。それを理解したうえで、お互いに与え合うことができる人が自立した人です」


ふと今、自分がやっているクラウドファンディングのプロジェクトを振り返ってみた。これらの作品を描いていたときは本当にいろいろなことがあり、学びもたくさんあった。それらが少しでも多くの人のためにお役に立てればと思っている。

しかしCAMPFIREで多くの資金を集めるプロジェクトを見ていると、分け与える夢の大きさが違うと思った。地域の街おこしや、生活に役立つ新商品の開発などは実現すれば、出資者も笑顔になる特典がいっぱいだ。そしてそのようなアイデアは、人や社会を知り役に立とうとしているから出るのであって、彼らが掲げる夢に支援が集まるのだ。

和尚の話に戻る。私は今自立しているのだろうか。
家にいて、家族の世話をして、ネットで発信をし、制作をしている。自分の考えていること、表現しているものに責任は持っているけれど、全力発信しているかと言うと、まだコンフォートゾーンから抜け出ていないように思う。生活のために、いろいろなものとバランスを取っているからだ。

「自分の日常」の領域を出て、社会人として、人間として、見るべきもの、知るべきものはまだあり、そこからインスピレーションを得ないと、本当に届くものはできないのではないか。


全力で制作します→活動にお金がかかる→支援してください
これではまだ訴求力が弱い。

でもクラファンは、資金だけが目的ではない。
私の作品、私の生き方、掲げていることを広く知ってもらい、一人でも多くの共感者に出会いたい。
せっかくクラファンをやっているのだから、来月あたりからチラシを持って、街へ出てみるつもりだ。


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