![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80827447/rectangle_large_type_2_3c827335809a8ba5322dba265bee3f1f.png?width=1200)
なぜBesoのデザイナーになったのかの話。
株式会社BesoでUIUXデザイナーをしているTommyです。
2022年4月から本業もデザイナーとして活動しているのですが、
今回はなぜBesoのデザイナーになったのか?をまとめておこうと思います。
内容としては6/17に登壇したデジタルハリウッド大阪校のイベント向けに書き出していたものをベースにまとめたものになります。
書いていると長くなってしまい、どちらかというとなぜデザイナーに?の話が強く、なぜBesoに?あたりがあっさりかもしれませんが、ひとまず結論から先に書いておきます。
Besoのデザイナーになった理由は、
1) デザイナーとして目指す方向性に合う
2) 1人目として成長できる環境がある
からです!
このような方にオススメです!
・未経験からどういう経緯でデザイナーになったのか知りたい方
・未経験からなぜデザイナーになった?と思っている方
・転職を考えている方
![](https://assets.st-note.com/img/1656425446190-pHJsE6R3ae.png?width=1200)
デザインに出会う
まず新卒の就活を振り返る
なぜ、デザイナーになったのか?を見ていく上で、まずは新卒の時の就活を振り返っておきたいと思います。
新卒の就活時のいわゆる軸は、「海外と関わって働く」でした。
大学時代の留学経験を経て、英語を使いながら海外の人と一緒に仕事できたらいいなと思って持っていた軸です。
というわけで、業界は商社・海運・物流・メーカーなどを見て、海外売上高の比率が高い企業を中心に受けていました。
(この時はまだデザイナーのデの字も出てきません。)
当時、ラッキーなことに売り手市場に好転していた背景もあり、何社か内定をいただき、最終的に工場機械を扱うメーカーの海外営業職に決めました。
入社後の配属は、運良く欧米系のお客様を担当する部署に配属となり、バンバン英語を使う環境で、早々に「海外と関わって働く」は達成されました。
(今思うととてもありがたいことです)
あれ、このままでいいんかな?
就活の時の軸のとおりに働くことができている中で、入社しておよそ1年半から2年ほど経った頃、ふと感じることがありました。
あれ、このままでいいんかな? という感覚
業務にも慣れて運良く海外出張にも行かせてもらったりもしたので、もちろん不満に思うことは特になかったのですが、業務で使うソフトのテクニックや社内の人間関係ってこの会社内だけだよな、という感覚はありました。
そして今でも強烈に覚えているのが、4、50代ぐらいの先輩のみなさんを見て自分もこんな感じになっていくのか? なんかそれはいやだな…と思ったことです。
あの時のなんとも言えない虚無感というか漠然とした不安みたいな気持ちを感じてしまったのは1つのきっかけだった気がします。
さらに見積や納期管理がメインの営業の仕事について、ちょっと営業は違うかな(なんか飽きてきたか?)という気持ちも芽生え始めていました。
また納入された機械でトラブルがあった時のように直接的にお客さんの問題を解決しているのは技術の方だよなという思いもありました。
社内に限定されたスキル
見通しを描けない将来像
明日もしこの会社が倒産したら生きていけなさそう。。。
営業ってどうなん?
技術の方がおもしろう。。。
こんな思いから、自分でも何か作り出せるスキルをつけたいと思い、
プログラミングを学び始めることにしました。
プログラミングを学んでみたところ
自分の手にもスキルを、ということでオンラインでプログラミングを学び始めました。当時はまだZoomなんてなく、懐かしのSkypeでマンツーマンのレッスンを受けながらHTML, CSS, JavaScript, そしてRuby on rails を学んでいきました。
プログラミング言語が英語であることが幸いしたのか、けっこう個人的にはとっつきやすく、自分で書いたコードがきっちり動くと「お!」ってなっていました。半年のコースでしたが、全体の2/3ぐらいはホントにサクサク進んだと思います。
プログラミングいけるなあとか思っていたさなか、問題が発生したのは卒業課題の時です。課題自体は自由でなんでもよく、手持ちの服を管理できるようなサービスを作ってみようと思っていました。
それでパソコンに向かうのですが、全く作業ははかどりません、、
こういう感じにしたいというイメージが全くわかないんです。。
再び、「あれ?」に直面します。
あれ、スキルがあってもこういうイメージ!っていうのがないと意味なくない?
プログラミング以前に自分の中で作りたいもののイメージがまずはいる
ということに気づいた瞬間でした。
UIデザインを知る
プログラミング以前の話で、、と考える中で、写真撮るの好きだしグラフィックデザイン?とかぼやぼや思いながら、とりあえず話聞いてみるか、と思って行ったのがデジタルハリウッド(以下、デジハリ)の個別面談でした。
グラフィックデザインとか学んだらいいのかな、とか思いながら話を聞いていたのですが、この面談で初めて知ったのがUIデザインです。
「使う人のことを考えて、いかに使いやすいデザインにするか、を考えるんですよ〜」みたいな説明を聞きながら、操作画面が見にくいといった話をちょうど当時担当していたお客様と話をしていたことや、プログラミングでつまずいていた部分とつながり、
「あ、これだ!」と非常に腹落ちした感覚がありました。
こうしてデザインの世界に足を踏み入れることになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1656426440878-6xyzBVlMEH.png?width=1200)
デザイナーを目指す
自分もデザイナーとしてやっていけそうと思う
デジハリ入学後は、週末に授業と自習をし、平日も出勤前や帰宅後に自習するという生活を送っていました。ほぼ3ヶ月に1回のペースで課題発表があるので、基本的にはその準備とブラッシュアップに追われていたような印象です。
入学当初、UIデザインだからUIデザイナーという道もあるのか、とぼんやり思っていましたが、まだ明確に転職は意識していませんでした。
まずそもそもデザイン未学習なので自分でもやっていけるイメージがなかったです(苦笑)。
デジハリ在学中にいくつか転機だったなと思う出来事はあるのですが、特に転職に関する転機は、入学から半年経ったタイミングで開催された学内のクリエイターズオーディションというイベントです。
通常、卒業した学生が参加できるイベントなのですが、運良く在学途中でも参加するチャンスをいただき、初めて自分が作ったものを外部のバリバリのデザイン関連の方に見ていただきました。
正直どういう反応をされるのか想像もつかなかったのですが、こういう考えでこうしてます、といった意図や背景を説明をしながら相手の様子を見ていると、思っていた以上にウケも良く、「なんか自分もデザイナーとしてやっていけそう」と思ったのを今でも覚えています。
これがきっかけで、デザイナー職への転職を意識するようになりました。
デジハリ在学中の学び、勉強方法、仕事との両立、などはまた別の記事にでもしようと思うのですが、「なんか自分もやっていけそう」という感覚を持って、デジハリを卒業しました。
転職活動で苦戦する
デジハリ卒業後、ポートフォリオを作り、履歴書・職務経歴書・自己PRまとめ資料やらを用意して、気になる会社をリストアップし、アプローチを開始しました。
最初は手を動かしてスキル磨きたいと思っていたので、制作会社を中心に連絡していました。その中で反応が良かったのはUIデザインをメインにしている制作会社で、何社か選考を進められました。
面接ではけっこう自分でも話せていたので、手応えは感じる部分もあったのですが、2回目以降の面談なり面接なりで止まっていました。
やっぱ未経験からの転職は難しいか、とか思っていたところで、とある会社との面談で核心を突かれました。
「デザイナーになるのがゴールになっていませんか?」
・・・
ハッとさせられるのはこういうことか、というぐらいズシンと響いた言葉でした。(響きすぎて当時イラッとしたぐらいです、笑。今思うと核心過ぎてその言葉をすぐ受け入れられなかったのかと思います)
1回休んで何をしたいかを見つめ直す
「デザイナーになるのがゴールになっていませんか?」
この言葉が頭から離れず、1回転職活動は休みました。
結局のところ、デザイナーとして何をしたいか、が明確でなかった状態でした。面接でのやり取りやポートフォリオなどの内容から、一人の社会人としては大丈夫そうとの判断で1次は通過していたと思われます。
ただデザイナーとして何をしたいかが曖昧だったので、会社の目指す方向と提供できる環境が合うか、判断できなかったのかもしれません。今振り返ってみるとこれが苦戦の正体、だったと思っています。
デザイナーとして何をしたいか、
自分はどういう時に嬉しいか?
自分はどういう状態になっていると嬉しいか?
こういったことを一旦考えるようにしました。そのなかで浮かんできたのが、自分が作った物がそれを見た人の心を動かして実際の行動に影響を与えていた、という経験です。(e.g. デジハリ時代に自分が作った学校紹介ムービーを見て入学を決めてくれた学生さんがいました)
「作ったものが他の誰かの心に残ってその人の次の行動に影響を与える」
ひとつ方向性として見えてきました。
さらに子供の時に言っていた夢まで遡ってみると、建築士になりたいとか言っていたのを思い出します。作ったものがずっと残るのいいなと思っていました。すなわち「長く残るもの」です。
さらに方向性が見えてきました。
方向性が見えてきたところで転職活動を再開する
・作ったものが他の誰かの心に残ってその人の次の行動に影響を与える
・長く残るもの
方向性が見えてきたところで、デザイン関連の書籍や記事を見ながらこんなものを作ってみたいぞとモクモクと湧き上がってきたのが、ブランディングやプロダクトでした。
1回休んでからおよそ半年後、UIデザインの制作会社ではなくブランディングメインの制作会社と事業会社に転職活動の軸を大きく変えて、転職活動を再開します。
ポートフォリオの更新をして始めた2度目の転職活動。
意気込んだものの1社目は応募しても連絡がなく、またしても苦戦するか?と思っていた中で、Wantedlyを通じて連絡をいただいたのがBesoです!
デザイナーになる
Besoに決める
初回オンラインでのミーティングと2回目オフラインでの面接(なんとか対面もいける状況でよかった)を経て、気づけば内定をいただいていました。
初回のオンラインミーティングから明るい雰囲気でいい感じやなと思っていたのを今でも覚えています。
並行して受けていた別の事業会社からも内定をいただけたので、2社で非常に悩んだのですが、手元で点数をつけたりもしながら、特に冒頭でも述べた以下の点からBesoに決めました!
1) デザイナーとして目指す方向性に合う
→ SaaSという長く残る可能性のあるプロダクトづくりができる
→ リリース前なのでブランドづくりの最初から関わることができる
2) 1人目として成長できる環境がある
→ UI / グラフィック / 動画 何でも作る
→ 自分で考えて進める必要がある
実際入ってみてどうなのか、はこちらのnoteに書いてみておりますので、またご覧いただければと思います!
![](https://assets.st-note.com/img/1656425411837-qO2tzXNIKw.png?width=1200)
振り返りをまとめる
長々と書いてきましたが、流れを簡単にまとめると以下のようになると思います。
・このままでいいんかな?という違和感を感じる
・興味のあることを学んでみる
・自分もやっていけそうな自信を得る
・転職活動の中で自分の方向性を見つける
・本当に転職する
デジハリに入学したのは2019年なので、足かけ3年を経てデザイナーに転職したことになります。正直けっこう時間かかった方かもしれません。
途中であきらめそうになったことはあるか?と聞かれることもありますが、それはなかったなと思っています。
というのもデジハリで知り合ったメンバーにもいろいろと助けられ、うまくデザインに触れる環境を維持してこられたからです。
(本当にありがたく、感謝しかないです。)
先日NASUの前田さんが次のようなことをLINEでおっしゃっていたのですが、本当にその通りだなと思います。
「英語は留学するのが手っ取り早いよね。英語に触れる時間が強制的に増える。デザインもそれと同じ。デザイン留学しろ。要はデザイナーやクリエイターが周りにいる状況を作る。」
回り道をしたかもしれませんが、デザイナーとして楽しくやれているので、紆余曲折の先につながっていたのがBesoで、転職してよかったなと思っています!
デザイン学びたい、デザイナーなりたい、だけど不安。。
という方には「とりあえず動いてみよ」と言っておきたいです。
打席立たないと始まらないよ、っていう感じです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
(2022/8/21 追記)
*デジハリ在学時について書いた記事はコチラです↓