フランス国境で買い物・ヒッチハイク
スイスに来てから7日目
ジュネーブは北西から南東まで約180°フランスに囲まれている。一番近いところでジュネーブの中心駅から車で15分程度走らせればフランス国境についてしまう。
スイスでは賃金が高く物価も高いため、フランス領まで行って買い物をする人が多いと言う話を聞いて私も調査がてら行ってみることにした。
行ったスーパー
E.Leclercというジュネーブ空港の西側にあるスーパーへ行った。マクドナルドやレストランなどもあるちょっとした複合施設である。
行き方
まだ車や自転車を持っていないので公共交通機関を利用する。トラムはスイス国内のみであり、さらにフランス国境まで行くにはバスに乗り換える必要がある。しかし国境を越えるバスは1時間に一本で、自分が行ったタイミングではすぐに来ないようだったのでトラムの終点から歩くことにした。それでも中心Cornavin駅から40-50分程度で到達できる。ちなみにスイスもシェンゲン協定に入っているので入国審査はない。
トラム終点からスーパーまでは約2キロあるが、キャリーケースを持って国境方向を歩いて目指している人が何組もいた。買い物に行くのだろう。国境へ通じる道は1.5キロくらいにわたって歩きの方が早いくらいに渋滞していた。やはりスイスから買い物にいく人々が多いと思われる。これほど混んでいるのはどうやら給料日後の最初の土曜日だかららしい。
案の定、フランス領にもかかわらず駐車場に止まっている車の8割以上はスイスのナンバーをつけていた
物価の違い
結論から言うとまだスイスの物価を十分に把握できていないので、私個人としてはあまり安さを感じることができなかった。フランスに来るのは10年早いと言われたような気分だ。なので適当に必要なものを買ってレジを待っている間に後ろに並ぶ夫婦に話を聞いてみた。
案の定彼らもジュネーブに住んでおり、安いから買い物に来ているとのことだった。特に肉や魚が安いらしく、ジュネーブで買えば彼らのカゴの中身で300-400CHFになるが、ここでは大体200CHF程度になるという。予想以上に大きな違いだ。
しかし国境には制限があり、1人1キロまでの肉しか持ち込めないようだ。それ以上を持ち込んでもし見つかった場合、700CHFの罰金を払わないといけないと聞いた。だいぶ大きな罰金だ。
ヒッチハイク
前述した1時間に一本のバスを逃してしまい、再び2キロ歩く気力はなかったので、ヒッチハイクをすることにした。ナンバーを見ればジュネーブから来たかどうかがわかるので、駐車場でお願いしてみることにした。ヒッチハイクに慣れているわけではないので、初めて声をかけるまでに20分はかかったし、2度は断られたが、声をかけてから3組目のブルキナファソ(西アフリカ)出身の兄弟(+兄の妻)が車に乗せてくれた。頑張った甲斐があった。
彼らのホスピタリティは半端なかった。常に話しかけてくれるし、色々なことを教えてくれた。彼らは22年前に親と一緒にジュネーブに住むことになったらしく、それぞれ建築士とテストエンジニアとして働いているとのことだった。前述した国境制限を超える量の肉を買っていたようであり、検閲されないルートでジュネーブに戻るとのことだった。確かにすごい量の肉を買っていた。
弟はスイス国籍を持っているそうだが、彼らも元は同じ移民だから、とても親しみやすかったし優しくしてくれた。なんと最後には家の方向と違うにもかかわらず私の最寄り駅まで送ってくれた。
まとめ
フランス領での買い物はかなりお得なようだが、車がないと行きづらくまた渋滞も激しく時間がかかってしまう。家族の人数が多くない場合はコストに見合うかどうかは怪しい。車がない場合はヒッチハイクをすれば新たな出会いを楽しみつつ帰れるかもしれない。
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