食のなんでも屋の本懐
''iki island garden cafe''
''ねーねーほほほ''
この2箇所の場所づくりや、関係する人々たちについて、セットでずっと考えてきた。
''自然から受ける恩恵と美 華やかさの奥に そこにある豊かなもの''
''用の美 そして日本的な祝福''
遺したいもの、繋ぎつづけたいもの、暮らしの近くに在って欲しいと思うもの。
このふたつの場所に関わらせていただくにあたって、自然の間に人のライフタイムやデザインをはさむ事で伝わり、新たな関係性を見出す事。
日本文化という紡がれてきたもの、出来上がっている日本文化の美のルールのそしてその上に新たに立ち上がってくるもの。
の、可能性について考えていた。
その過程こそが面白く、家主のおふたりの人柄と、
関係したチームの誰か1人が欠けていても、描かれなかった、立ち現れて来なかった場所だと思う。
なにか新しい場所を、扉を開けるという事は、大変だ。でもそれを上回る熱意で、ふたつの場所ができた。
''iki HERB GARDEN CAFE''は、まだ建築が途中だか、
''ねーねーほほほ''の方は、林くんの素晴らしい設計で見事な空間ができた。
(たぶん天才だと思っていたが、やっぱり天才か、、たぶん)
これからどんな時間や風景がこの場所から生み出されて行くだろう。
「トミーさん、ちょっとやってみてください」
「トミーさん、ちょっとお願いします」
持ち込まれるあれこれに応えながら、一生懸命にすごした。そして、そのどの仕事にも
どうしても自分の想いがのってしまう事、のせてしまうことに気がついた。
「文化の自給」「遺すデザイン」
''美しさは人を救えるか''
その目的に向かって手数を増やしてきたけれど
手段が目的になってしまった事に気がついて、
ちょっといま、自らを顧みています。
美しさを追求しすぎて、豊臣秀吉に不運を迫られた千利休。なるほど美しさを追求しすぎるとそんな事おこり得るな〜
という体感。
美しさだけではなく、おもしろさやたのしさを。
美しさの中にあたたかみと、ユーモアやおかしみを
まぜる試みがしたいなぁ。
これからは、自分なりの大切にしたい事を自分の手元にグッと引き寄せて、自分のものづくりをしていきたいと思っています。
''詩のおもしろさ、素晴らしさは、言葉それ自身がもつ本来的な意味にとらわれることなく、その言葉からつぎからつぎへと連想をたくましくして想像の世界に遊ぶこと、そしてその中に究極の真、善、美を直感的につかむと言うところにあると思います。''
佐治晴夫さんの本「ゆらぎの不思議」のなかの一説です。
わたしは、ひとをひとつの詩のように捉えるくせがあるようです。
その人の''好き''や''夢中''から世界や世の中や、コミュニティがつくられ続けて行く事を夢みています。