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亀パパのコト🐢


『お父さん』

私は父の横顔にそっと呼びかけた。

「今まで、育ててくれて、どうもありがとう」

窓から朝日が差し込んで、それはそれは清らかな眺めだった。

でも、私がずっと

言いたかったのは、この言葉ではない。

『ごめんなさい』

今度は、はっきりと声にした。意味をはかりかねたのか、父が私の方を向いた。 

けれど私は陽だまりの中の桜の木をじっと見たまま、

『本当に、ごめんね』

もう一度謝った。

『あつあつを召し上がれ』小川糸さん から一部引用。

美しい言葉は
つい音読したくなります。
黙読よりも物語の中へ近づくことができます。
(もちろん黙読も素晴らしい✨️)

以前、亀吉と亀パパとのミニストーリーを投稿したことがありました。

⇩詳しくはこちら⇩

今も亀パパとは微妙な関係です💧

何気なく手に取った

『あつあつを召し上がれ』
(砂川市岩田書店さんの1万円選書の1冊 最下部にリンク貼りました!)


何気なく読んでいたら
冒頭の美文に出逢いました。
正直、亀パパへ謝る気持ちは抱けないけど、亀吉の気持ちはほっこりしています🙂


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