「求めるデザイナー」は本当に求めているデザイナー?
こんにちは!デザイナー特化のキャリア支援サービス「ReDesigner」でデザイナーのキャリアに向き合ったり、デザイナー採用のお手伝いをしているトミーです。
デザイナー採用のお悩みに、少しでも私の意見や経験が参考になればと思って、先月からマシュマロを始めてみました!
さっそくですが、すぐにひとつマシュマロをいただいて、「これは4年間よくいただいた質問…ということはやはり皆さん困っている悩み?」と思いnoteで回答をまとめてみようと思います!
💭マシュマロではいつでもデザイナー採用に関してのお気軽にご相談ください!
【ご相談】こんな理想的なデザイナーっているの…?
背景情報が詳しくわからないので、もしかしたら少し検討違いなことを綴ってしまうかも知れません…。しかし、今でデザイナー採用をご支援させていただく中でこのようなご質問をたくさんいただきました。
今回のご相談は、クライアントワークの会社や部門を横断して関わるデザイン組織がある会社の人事の方だと共感する方は多いのではないかな?と思います。きっと、 UXデザイナーとして、「顧客や事業部門に伴走して、プロジェクトをリードして欲しい」「そして、より深く入り込んでプロジェクトの規模の拡大なども行って欲しい」というような背景の募集かな?と想定しました。
それで、結論はどうなの…?
先に結論から言うと、「理想的な方はいます。が、一握りです。」になってしまいます。おそらく、相談者の方も「そんな人いるの?」と疑うくらいに見つからないからこそのご質問ですよね。
この答えになってしまうのは、採用要件を(勝手ながら)深掘りしていくとご理解いただけるのかなと思うので、細かくみてみたいと思います。
まず、この要素は、独り立ちをして周囲を動かせる方という文脈かなと思います。いわゆるリードクラスのデザイナーです。お客様と直接接点を持つので、プロジェクトマネジメント領域のスキルセットも必要かもしれません。
UXデザイナーということで、リサーチや体験設計などはわかるのですが、アプリプロトの開発という要素も入っているので、UIデザイン領域のスキルセットも少々必要になりそうです。ワークショップということで人前に立つことも必要そうですね。
さらに、営業やビジネスデザインとなると、営業、サービスデザインやプロダクトマネジメント領域に近いところまで、期待されているのかなと思います。かなり領域が広がってきましたね。
つまり、
となるのかなと思います。もはや「魔法使いのデザイナー」と呼びたくなる、どの企業でも引っ張りだこになるデザイナーです。
そんな採用要件で悩んでいる人事の方とは、主に2つの問いを一緒に考えさせていただくことが多いです。
本当に、その業務にその要件は必要なのか?
自社が、デザイナーに選ばれる理由は何なのか?
この後、もう少し詳しく記載してみたいと思います。
本当に、その業務にその要件は必要なのか?
そもそも、現場のデザイナーやマネジメント陣の方は、「高い期待」を持たれることが多くあると思います。人事として、それを無碍にすることはできないと思いますし、デザイナーという職種に不慣れな場合「そんなものなのかな」となることも多いのではないかな… と。
ただ、先ほどの通り、「すべての期待を背負った魔法使いの求人」は難易度がとても上がります。適切な例えかわかりませんが、人事求人で言えば、
新卒採用〜中途採用、さらに専門職採用経験も欲しい
社内の研修プログラムの設計から、実際の研修運営までの経験が欲しい
経営陣と議論しながら、人事戦略や制度設計を行い、社内への浸透施策までできて欲しい
労務管理方面の実務についても経験が欲しい
というものだったときの、みなさんの印象はいかがでしょうか…?人事といっても領域が異なるとスキルセットは大きく違いますし、得意不得意もあるのではないかなと思います。かなり、魔法使い…ですよね?
そういうときには、やはり、業務内容に適した求人に翻訳していくのが一歩目かなと思います。この記事の「明日から採用に活かせそうなこと」に基本的なことは書いてみたので、宜しければ見てみてください!
そこでも触れているのですが、ぜひ、以下の2つはご紹介させてください!
どうやって、業務内容や採用要件を擦り合わせていくのか?
おすすめのやり方は、以下のホワイトボードにまとめているので、ご覧になってみてください。一部ページを抜粋してご紹介しますね!
(アクセスキー: ef20fbea1bd073d627fb712419579620)
まずは、いまのチームの状況をしっかりと把握したいところです。人事から採用部門担当者へいくつかの質問をしていきながら、どんなことが期待されるのかを理解します。
より具体的に、業務内容についても確認していきましょう。「本当にお願いしたいこと」と「やってもらえたら嬉しいこと」は特にしっかりと把握しましょう。
ReDesigner Design Data Bookは、ぜひ見てみてください!
「デザイナーは、デザイナー採用について詳しいわけではない」だからこそ「人事としての情報共有は大事」と思っています。
そんなときには、ReDesigner Design Data Bookはぜひご覧になってみて欲しいです。100ページ以上のボリュームで採用にも役立つ情報をまとめています!
例えば、デザイナーの方が企業を選ぶ上で重視していることや、
デザイナーのレイヤーごとの年収などもまとめています。
こういった情報が盛り沢山なので、目線合わせに活用いただけたら嬉しいです!
自社がデザイナーに選ばれる理由は何なのか?
ここまでで、仕事内容や採用要件について見直したとしても、出会える機会がものすごく多くなるかと言えば、現実にはそうはならないかな…と思います。
ですので、出会えたときにちゃんと選ばれるための準備は必要です。「会社・事業の魅力」「デザインチームの魅力」「仕事内容の魅力」を社内のデザイナーがどんなふうに捉えているか?それを選考の場面でも伝えられる状態なのか?は擦り合わせておくと良いと思います。
このあたりは、「魔法使いのデザイナー」のお一人だと思っている國光さんの入社エントリーをご覧になってみてください。転職意欲が高くないときから、心が動かされるまでのストーリーが詳細に書かれています。人事の方にとっても参考になると思います!
リード/シニアクラスのでデザイナーがどんなことを考え、重視して転職をされるのか、こういった入社エントリーはとても学びがあります。
私の好きな求人
最後に、いろいろと書いてきましたが、「結局どんな求人書けばいいのよ?」という声が聞こえてきそうでしたので、私の好きな求人(魅力が伝わってくる求人)をご紹介させてください!
UXデザイナーとして参画される方への期待値やこのポジションにマッチする方お勧めしたい方を冒頭に記載されており興味を惹かせている
必須要件もUXデザイナーに対して広すぎない業務範囲を設定されており、期待値が伝わりやすい
今回マシュマロで質問いただいた方から「ビジネス領域まで染み出していける」という点が求める役割にありましたので、まさにそこを担っていただく専門家のポジションであるビジネスデザイナーのポジションをピックアップしてみました。
職種に対して、業務内容や必須要件が市場と乖離がないように感じます。
お知らせ🎉
4月になって、はじめてデザイナー採用に関わる方や今期の採用戦略が決まりあらためて採用活動について込み入った相談をしたい方もいらっしゃると思います。そんな人事の皆さまのための交流会イベントを企画中です🎉
ご興味を持っていただける方がいらっしゃればぜひ決行したいと思います!
👇行ってみたいかも…な方はまず気軽にフォーム回答お願いします🙆
当日はもちろん私も参加しますので、ぜひ皆さまとざっくばらんに美味しいものを食べながらお話しできたら嬉しいです!
4月からも頑張りましょう🌸
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