高度不妊治療の決断材料 | フーナーテスト結果陰性
入籍後しばらくは結婚式や新婚旅行などイベント続きだったため、子作りに向けて動き出したのは入籍後半年後からでした。
基礎体温を測って排卵時期を意識したり、葉酸を飲み始めることから始めました。毎月生理が来ては落胆し、を半年ほど繰り返して、入籍から1年経ったタイミングで、近所の産婦人科に夫婦揃って検査に行きました。
かなり昔のことなので、記憶がおぼろげですが、まずは夫婦共に基本的な性病の検査、私は血液検査で甲状腺やAMH検査、夫は精液検査を行いました。
そして後日、フーナーテストを行うとことになりました。フーナーテストとは、排卵日付近に性交した後、子宮の入り口にある頸管粘液(おりもの)中の精子の状態を調べる検査です。夫婦で協力し合わないとできない検査なので、こういった検査にまず一緒に取り組んでくれる夫の存在はありがたかったです。2人とも子供が欲しいという共通の目的を確認しあえていたことがよかったと思います。
そして、フーナーテストですが、結果は陰性でした。頚管粘液に精子が一切残っておらず、陰性(不良)という結果でした。先生の診断としては、私は抗精子抗体を持っているのだろうということでした。同時に、夫の精子の数や運動率も平均よりかなり低いこともわかりました。
先生からは、私の抗体、夫の精子の質を考えると、自然妊娠は難しいので、子供を望むのなら、不妊治療の検討をおすすめするとのことでした。その病院は、人工授精までは行っていましたが、体外受精などの高度不妊治療はやっていませんでした。先生から、いきなり体外受精に進まれるのは抵抗がある方が多く、まずは人工授精から始める方もいると言われました。ですが、もし私が抗精子抗体ならば体外受精が妊娠の近道だと思い、不妊治療の病院への紹介状を書いてもらうことにしました。
その時、私は35歳、夫は33歳で、私は世にいう高齢出産と言われるカテゴリーに入る年になっていたので、なるべく時間を無駄にしたくないという気持ちがありました。
不妊は原因が明らかにならないケースが多いと思うのですが、私たちは検査の結果、不妊の原因が見つかったことはとても幸運だったと思います。もちろん検査結果を聞いた時はショックではありましたが。また夫婦どちらかではなく、お互いに問題があったことも救いにはなりました(本来どちらも問題ない方がもちろんいいのですが...)。おかげで迷うことなく高度不妊治療に踏み切ることができたと思います。その日のうちに気持ちを切り替えて、加藤レディスクリニック(KLC)の初診予約をとったことを今でも覚えています。
ちなみに、AMH検査(卵巣予備能力検査)では、年齢平均より少し低く、卵管通水検査では特に異常なしでした。