Tom | 楽曲考察

都内大学生 | 楽曲考察とたまにエッセイ| 音楽と本が栄養源 | 📧→aif50773@gmail.com

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  • Tom's Music Note

    「音楽を3倍楽しむためのnote」をコンセプトに配信中  アーティストや楽曲を深く掘り下げる記事をアップしています

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【考察】藤井風「何なんw」の凄さは4つの”ズレ”にある

22歳の若き天才 皆さんは邦楽シーンに突如現れた新星、「藤井風」をご存じだろうか。2019年11月に初のオリジナル音源「何なんw」をリリースすると、邦楽ファンの間で話題となり、2020年4月現在、YouTubeのミュージックビデオの総再生回数は200万回を超えている。Spotifyの「Early Noise 2020」にも選出され、今年のブレイクが期待される新進気鋭のアーティストである。今回は、藤井風氏(以下、風氏と呼ぶことにする)の「何なんw」という楽曲に焦点を当て、なぜこ

    • 【マッシュアップ】Permission to Dance × ドラえもん【Mash up】 マッシュアップを作ってみました。よければ聞いてみてください。 https://youtube.com/shorts/9EoQooru_BI?feature=share

      • 【エッセイ】ただ、終わりを信頼すること。

        好きだったバンドが解散を発表した。雨が降る夜の事だった。 物事の終わりというのは大抵突然来る。祖父が他界した時も、彼女に振られた時もそうだった。 いや、本当は終わりの予兆はあったのかもしれない。祖父が亡くなる前も、祖父が体調を崩していることを母から聞いていたし、別れる直前の彼女のLINEは少し素っ気なかった気もする。でも、当時の僕はそうした予兆をあまり気に留めていなかった。そうした事実は些細なものだと思っていた。だから、突然終わりがきたように見えたのかもしれない。人間とは

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        • 【PR】CAT IS ALIVE tour

          ※この記事は伊藤春彦さんご依頼の下、「CAT IS ALIVE tour」のPRを目的として作成しています。 吾輩は猫になりたい時々、無性に猫が羨ましくなる。 そう思うようになったのは多分ここ一年の事だ。元々、猫が嫌いなわけではなかった。犬派か猫派かと聞かれれば必ず猫派と答えていたし、小さい頃には親に猫をねだった事もある。でも、好意を抱くことはあっても、決して羨ましいと思う事はなかった。 始めてそう思ったのはちょうど一年前頃、蒸し暑い夏の夜だった。コロナ禍で夜の散歩が日

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          7本

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          【考察】iri「言えない」の歌詞から読み解く、iriの3つの才能(後編)

          本記事はiri「言えない」の考察記事の後編です。 前編はこちらからご覧ください。 ******  さて、ここまで行ってきた考察は男女の現状、いわば「現在」の考察である。では、彼らの過去はどういったものであったのだろうか。 「ポラロイド」と2人の過去 彼らの過去を考えるときにキーとなるフレーズが1番にある。 拾いかけたポラロイドポラロイド 錆れて切れた落としたはずはないよ  このフレーズでまず気になるのが「ポラロイド」という名詞である。このフレーズで唯一の名詞で、「拾

          【考察】iri「言えない」の歌詞から読み解く、iriの3つの才能(後編)

          【考察】iri「言えない」の歌詞から読み解く、iriの3つの才能(前編)

           iriほど多面的なアーティストを僕は知らない。  ストレートでメッセージ性のある歌詞を書くかと思えば、次の曲では抽象的で難解な歌詞を書き上げる。歌声は真っ直ぐで中性的でも、ライブ中の仕草はひとつひとつに品があって女性的だ。グルーヴィな曲があれば、しっとりとしたバラードもあるし、ポップスのような爽やかな曲もある。  言葉を選ばずに言うと、とにかく分かりにくい。でも、そんな分かりにくさに僕は惹かれる。ほとんどのアーティストがイメージを絞って自身を売り込んでいく中で、iriと

          【考察】iri「言えない」の歌詞から読み解く、iriの3つの才能(前編)

          【エッセイ】たなかという肉体、ぼくりりという概念、そしてDiosへの陶酔

           僕が「ぼくのりりっくのぼうよみ」という歌手を知ったのは今から2年と少し前、2019年の1月の事だった。そしてその月の終わり、彼は死んだ。  あの時、「ぼくりり」はすでに彼自身のものではなくなっていた。当時ぼくりりはよくメディアにも取り上げられていたし、何より大勢のファンがいた。そうした沢山の人や物がぼくりりという概念を定義付けていたように思う。  そうしているうちに概念だけが一人歩きして、やがて暴走をはじめた。それは彼自身ですら止められなかったし、止めるつもりもなかった

          【エッセイ】たなかという肉体、ぼくりりという概念、そしてDiosへの陶酔

          【エッセイ】NiziProjectをどうしても見れなかった話

           2か月ほど前、初めてNiziProjectを見た。  一応知らない方のために説明しておくと、NiziProjectとはJ.Y.Parkがプロデュースするガールズグループ、NiziUが結成されるまでの過程を描いたオーディション番組である。  なぜあれほど流行った番組を見てこなかったのかというと、大きな理由はない。NiziUが嫌いなわけではなかった。もちろん存在は知っていたし、好きな曲も何曲かあった。ただNiziProjectだけは、自分の直感に従ってそれとなく避けてきた。

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          【エッセイ】NiziProjectをどうしても見れなかった話

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          【考察】髭男の「Pretender」って片想いの曲?両想いの曲?

           お久しぶりです、Tomです。突然ですが、質問箱をはじめる事にしました。下のリンクから飛べるので、ぜひ質問送ってみてください!音楽について皆さんと語り合ったり、プライベートの事を話そうと思っています。  基本Twitter(@aif50773)の方で答えていく予定ですが、面白い質問があったらnoteで上げ直そうと思っています。  さて本題です。すでに質問箱で何件か質問をいただいているのですが、今回は、Official髭男dismの「Pretender」についての質問に答え

          【考察】髭男の「Pretender」って片想いの曲?両想いの曲?

          【ライブレポ】クラクションが音楽になった日 -DRIVE-IN LIVE PARKED-

           こんにちは。Tomです!今日は先日参戦した「DRIVE-IN LIVE PARKED」についてライブレポを書いていこうと思います。 DRIVE-IN LIVE PARKED コロナが広まってからの半年間は人生で一番灰色な時期でした。特別な何かが起こるわけでもなく、ただ単調な毎日を機械的に過ごすだけ。ただ、外出できないストレスが徐々に心を蝕んでいきます。共感してくれる方も多いのではないでしょうか。  音楽が主食と言っていいほど、音楽に囲まれて生きている僕にとって、ライブは

          【ライブレポ】クラクションが音楽になった日 -DRIVE-IN LIVE PARKED-

          【考察】ぼくりりとKing Gnuが示した、新時代のアーティストの形

          売れない事は悪ですか? アーティストにとって「売れる」とはどんな意味を持つのだろうか。多くの人は売れるということを、アーティストのサクセスストーリーと結びつける。しかし、それは本当にそうだろうか。売れることは本当にアーティストにとって幸せなことなのだろうか。  こうした「売れる」ことに対しての現代のステレオタイプな価値観にアンチテーゼを示した2組のアーティストがいる。ぼくりり、そしてKing Gnuである。 ぼくりりは死に、King Gnuは群れを作った ぼくのりりっくの

          【考察】ぼくりりとKing Gnuが示した、新時代のアーティストの形

          【後編】2020上半期 新曲Best10解説 Tom’s Selection #2

             こんにちは、Tomです!今回は前回の続きで個人的に選んだ「2020年上半期にリリースされた新曲Best10」を紹介していきます。後編の曲も大好きな曲ばかりなので今からライナーノーツを書くのが楽しみです!それではどうぞ! (この記事は後編です。前編はこちらからご覧ください。) ■ Nights (feat.ØZI & eill) / さなりストレートな歌詞が特徴的な17歳の新星ラッパーさなり。「Nights」では、台湾の人気ラッパーØZIと若手R&Bシンガーのeill

          【後編】2020上半期 新曲Best10解説 Tom’s Selection #2

          自己紹介 | Tomと音楽とnote

           こんにちは、Tomです。そういえば自己紹介記事書いてなかったなぁと思って取り急ぎ執筆しています。ただ、とりあえずの自己紹介なので今後加筆・修正すると思います。それではプロフィールから。 プロフィール名前: Tom 職業: 大学生 趣味: 音楽・映画・YouTube鑑賞, 野球観戦, 読書, 楽器演奏 特技: 音感があること 好きなアーティスト: 多過ぎるのでAppleMusicのプレイリスト貼っておきます! noteでの活動内容 noteでは、主に楽曲考察記事を書いてい

          自己紹介 | Tomと音楽とnote

          【考察】YOASOBI「夜に駆ける」| "エモい"音楽とは何か

          夜に駆ける 時々、麻薬のような音楽に出会う。  初めて聴いた時の、雷のような衝撃。電流が血管を伝って全身を駆け巡り、細胞一つ一つが音楽を吸収しようとするあの感触。そんな悦に入るような感覚を味わうために僕は音楽を聴き続けているのかもしれない。  「夜に駆ける」は僕にとって、そんな音楽の一つだった。サビ出しのイントロで一気に惹きつけられ、間髪入れずに入るピアノの間奏では既に意識は現実に無い。そしてAメロBメロを経て、一瞬の静寂の後のサビ。鼓動の高まりと全身の毛が逆立つのを感じ

          【考察】YOASOBI「夜に駆ける」| "エモい"音楽とは何か

          【前編】2020上半期 新曲Best10解説 Tom’s Selection #1

           こんにちは、Tomです!梅雨に入り、鬱々としがちな季節ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕は家に籠もって大学の課題に追われている毎日を送っています。そろそろ直接友人に会いたいなぁ……  さて、6月も半分を過ぎ、ちょうど2020年の折り返しを迎えたところで、今回は「今年リリースされた新曲Best10」を選んでみました。そして、勝手にライナーノーツも書いちゃいました……。誰かに怒られないことを祈っています。(笑) 今回は前編ということで5曲ご紹介します。それではどうぞ。

          【前編】2020上半期 新曲Best10解説 Tom’s Selection #1

          【考察】髭男「I LOVE…」の続きが描く、様々な愛のカタチ

           オリンピックイヤーの始まりと共に、Official髭男dismの2020年は鮮烈な幕開けを飾った。  2020年1月1日0時過ぎ、”東京事変8年越しの復活”という衝撃的なニュースに興奮冷めやらぬ中、なかなか寝付けなかった僕はふとラジオを付けた。ラジオでは紅白を終えたばかりの髭男メンバーが電話出演していた。激動だった2019年を駆け抜けた彼らの声は、大きな達成感と少しの疲れが滲んでいた。三が日は休暇を取ったという彼らに、1年間ありがとう、どうかゆっくり休んでください、と心

          【考察】髭男「I LOVE…」の続きが描く、様々な愛のカタチ