仕事とは自分を活かすステージ
はたらくことって
仕事をしていて、たまに「日曜日って憂鬱じゃないですか?」と聞かれることがある。最近はサザエさん症候群とも言うらしいけど、今まで20年以上仕事で通勤をしていて仕事に行く事を苦痛だと感じたことはないといつも言っている。
学生の頃サーフィンをしていた。関西でサーフィンをするには基本的には車で3,4時間かけて海まで行かなければいけない。行くだけで3時間以上運転をして、海に6時間くらい入って、それから3時間以上かけて家に帰る。
それがしんどくてサーフィンをやめる人は多かった。
ある時一緒に行っていたサーフショップの店長が奥さんに「私とサーフィンとどっちが大事なの?」という質問に「俺にとってサーフィンはライフスタイルだから好きだとか嫌いとかではない」と答えた話をしてくれた。
そうサーフィンはまさにライフスタイル。息をするとか食事するとかと同じ生きるうえでする行為。これがサーファーという生き物なんだ。めちゃくちゃカッコいいなと思っていた。
学生生活はいつか終わりが待っている。6年の長い学生生活(法律学科なのに)の最終年は就職活動をすることになった。当時はいわゆる就職氷河期時代。そもそも卒業見込みが取れるのが秋以降で就職活動を始めたのが9月からと世の中を舐めきっていた自分は現実にぶち当たることになる。
1浪2留のFラン大学の学生を雇いたいというもの好きな会社はほとんどなく、書類選考を通るのも一苦労。何と面接にこぎつけられても最終面接で落とされる日々。でもなぜか「自分ならできる」という根拠のない自信だけを持って就職活動を続けていると、2月に入ってやっと決まったという就職活動でした。
その時期に新卒採用をしている企業ですから、いわゆるブラック企業です。
でもその当時「うちは実力主義の会社です」という一言に「絶対早く上に上がってやる」というモチベーションを持って社会に踏み出しました。
でも自分自身としては自分を活かせる場を得たと考えて様々な工夫をしながら仕事をしていました。
おかげさまで早くから結果を残すこともでき、早くからマネジメント経験も積むことができまいした。実力主義の会社だからこそ実力が認められさえすればそれなりの仕事ができることは非常にありがたかった。
ただ、その苦労はここには書ききれないくらい理不尽の連続。
現在であればパワハラ?とにかく理不尽と長時間労働(過労死ラインなんてとっくに超えているレベル)の日々でした。
でもその仕事が辛いと感じたことは不思議となかった。
それはどんなに仕事が理不尽でも長時間でも、それをクリアしていくたびに自分がレベルアップしている感覚があったからかもしれない。まさにリアルなRPGのような感じです。
それから10年以上仕事を続けていますが、まだまだRPGは続いている感覚です。だから仕事は自分自身の価値をどう発揮するかを示すステージで常に成長を感じるようにしていればいつまでもレベルアップできると思っています。
だから今の自分にとって「仕事はライフスタイル」ステージに立って自分を成長させることに関して終わりはないと思っています。食事をするのと同じくらい普通のことだから特に仕事に行きたくないと思ったことはありません。
こういう話をすると、「恵まれた環境だからでしょう」等と言われますが、私がしてきた仕事内容を聞けば決して恵まれた環境で仕事をしてきたわけではありません。でもどんな仕事からでも学びはあるし、まだまだ学べることは無限に拡がっていると感じているので学べる限り仕事は日常(ライフスタイル)なんだと思います。