算数における「説明する」とは、どのようなことか? ①
算数における「説明する」とはどのようなことか、ということについて私の意見を述べさせていただく。一般に「数字」というものは何かを具現化する目的で用いられるものであるが、算数における「数字」というものは本科目における問題提起の手段なのであるから相当に抽象度の高いものとして登場してくる。文章題の中に幾つかの数字が入り込み、そこからある種の謎解き・推理をしなければならないところにその面白さが存在する。しかしこれが子供たちにとって面白いものとなるか否かは教師の説明する力にかかっており、その説明に何の工夫めなければ聞き手である子供たちにとっては「抽象的でわかりにくい」領域を出ないと考えられる。
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