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キッスのじかん-3じかんめ


ひさしぶりにキッスを語ろう



1979年のアルバム『DYNASTY~地獄から脱出~』は地獄への扉だった

I Was Made For Lovin' Youは大ヒットしたものの、すでに悪化していたバンド崩壊の流れは止められず個々のやりたいことを寄せ集めた一体感のないアルバムだった。今はこの自分勝手さがけっこう気に入ってる

メンバーからOK出ず画像合成し完成したジャケット


新しい時代を生き抜くためブラック&シルバーからアイドル調のキラキラコスチュームにイメージチェンジ。その艶やかさとは裏腹に、かつての勢いと輝きは失われ、暗闇へと迷い込んだ4人の狂獣たちは音楽の方向性さえも見失う

上:全て動き出した1974年
下:転落が始まった1979年


暗闇を彷徨い、もがき苦しむ状況を打破すべくそれまでとは違うハードでパワフルなサウンドを作り上げる。しかし全米ツアーの観客動員はかなりひどかったようでロックファンから子供騙しと嘲り笑われ音楽雑誌から見放されると絶望的な状況を目の当たりにしたメディアはこうマイクを向けたのです

『沈みかけた船に乗っている気分は?』


そんな暗黒期で始まった1980年代ノーメイクのキッス。ポップ調ロックやハードでダークそしてスピードメタルと多彩な音楽を生み出す新生キッスが作り上げたサウンドは自分にとって、なくてはならない存在だったのです


ヴァン・ヘイレンのアルバム『1984』が何百万枚売れようが、スマッシュヒットを連発するバンドがチャートを賑わせようが最高のロックバンドはキッスであることは揺るぎないものでした

最終的に1000万枚以上売れたモンスターアルバム😳


1980年代キッスのお気に入り曲
🎵

Creatures Of The Night (1982)
起死回生のハードでダークなこの曲は、一瞬でペシャンコにするような破壊力はカラダの奥底から血が湧き上がってくる。それまでの軽快なロックとかけ離れていたため当初は違和感しかなかったが今やキッスを代表する一曲


War Machine (1982)
胸にドスンと響くエリックカーのドラムにノックアウトされる。ジーンシモンズのうねり、地を這うようなボーカルがいい

I Love It Loud(1982)
イントロの『Hey Hey Hey Hey Yeah!』の大合唱で会場内が一体となり盛り上がる。曲自体はシンプルだが力強さのある一曲。数少ない80年代ジーンシモンズの代表曲

ライブをどうぞ🎵


Fits Like A Glove (1983)
ジーンシモンズらしいエロさ満載。引っ掻くようなギターリフとエリックカーのドラムが耳に残る。80年代ライブ定番曲


Tears Are Falling (1985)
アルバムテイクではポールスタンレイがやさしく儚く歌い上げるが、90年以降はハイトーンで歌い上げカッコいいパワーバラードへと生まれ変わった。ブルースキューリックのギターソロにゾクッとする✨


Turn On The Night (1987)

80年代イチオシ曲。ポップでノリが良くて元気になれる曲。重い鎧を脱ぎ捨て楽しそうにステージを駆け回る姿はこちらも笑顔になる

MVです🎵


Forever(1989)
知る人ぞ知るシングルとしてビルボードヒットチャート8位まで駆け上がった名曲。この場合アルバムセールスに好影響あるはずがそこそこで終わるのがキッスらしさ

MVです🎵




まとめ
かつてのイメージを払拭しようと変化し続けるキッスに理解しながらも、全盛期と比較し物足りなさを感じていたのも事実。当時を過ごしてきたキッスアーミーも同じ気持ちだったのではないでしょうか

でもまあ、この時があったから50年もの長い間バンドは続いたわけで自分にとって初めての来日公演に興奮してたくさんの素晴らしい曲たちを聴くことができました

誰もが認める最強バンドではなかったけどこの時代この時のキッスを信じて過ごしたことに間違いなかったんだと今は自信を持って言えるのです


おわり🔚

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