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運行管理者の魅力と辛さについて ドライバー諸兄姉、管理者になるな(持論)

今回は運行管理者の仕事とか書こうと思う

こんにちは!トンメラです。
前回までの記事では運行管理者の仕事について書いていなかったので、そろそろ書いていこうと思います。
最初に書いておけよって話なんですが(笑)
前置きが長めなのでメリット・デメリットが知りたい人は最初のほうは飛ばしてください。

ドライバー諸兄姉は管理者になるな(二度目)

くどいようですが、ドライバーの体感8割程度は運行管理者に向いていません。
経験則ですが、本当です。管理者資格の有無にかかわらず、です。
補助者としてスタートし、管理者見習いとして始めた人を男女かかわらず多数見てきましたが、諦めてドライバーに戻る人、病んで退職する人、死んだ魚の目をしながら仕事をする人、だいたいこの3パターンです。
私の周りの環境ではこれらに該当しない2割の人が運行管理者として一応成功をし、順調に昇進していく…といったイメージです。

ドライバー諸兄姉が管理者に向いていないと思う理由

まずはもう一度ハンドルを握ったときのことを思い返してください。
ドライバーという職業を選んだのは様々な理由があることと推察しますが、この職業の一番いいところは人間関係が比較的楽であり、出庫してしまえば一人で気楽というところが一番のメリットではないでしょうか。

管理者という業務は、経営者もしくは営業所長等とドライバーの間に立って物事を進めていく業務です。潤滑油…といえば聞こえは良いかも知れませんが、実際の所は緩衝材ぐらいの役割でしかありません(笑)
上からはコスト等様々な問題で詰められて、ドライバーからの要望に可能な限り応えていかないとそっぽ向かれます…
このように人間関係がいきなりハードになり、事務所に缶詰め…
気楽からは程遠くなります。
また乗務手当等もなくなるので十中八九給料は下がります。

それでもドライバー諸兄姉が管理者という仕事を望むのであれば、事務所(点呼場)の雰囲気と現運行管理者の表情を見てからでも遅くはないと思います。
雰囲気が悪ければ問答無用でやめとけ。

ドライバー時代の知識と経験は大きな武器になる

ドライバーから管理者になる最大のメリットは、知識と経験が活かせることです。
そんなん当たり前のことやん、と思うかもしれませんが。
書類や地図だけではわかりづらい、納品先の詳細なルールや待機場所、荷下ろし前の予約方法、待機時に使えるトイレや喫煙所、時間帯によっては迂回路など。
実際に納品に行った人間にしかわからないことは結構あります。
納品先のルールなんてものは現場の担当者が勝手に変えてて、管理者が知らないなんて日常茶飯事ですしね。
常に情報は更新する必要がありますが、経験は必ず活かせます。

私はドライバーあがりではなかったので、このあたりで苦労しました。
添乗教育と称して横乗りで実際に納品先を見に行ったりもしました。
実際に教育されているのは管理者である私(笑)

運行管理者のメリット

勤務終了時間が読みやすい

ドライバーであれば、待機時間や荷下ろし時間、時には渋滞にはまって帰庫時間が大幅にずれ込むことがあります。
管理者はシフト勤務が多いので、事故さえなければシフト通りに退勤できることがほとんどです。

事故のリスクが減る

管理者はほぼ内勤になりますので、当然事故のリスクが減ります。
営業所(車庫)としては自動車を運行しているのであくまで自分の事故のリスクが減るという形にはなりますが…
弁済金(普通に違法ですが)を払うリスクもなくなります。

一応昇進コースに乗れる

まれにご自身で運転されている社長や営業所長などもいますが、基本的には昇進コースに乗れます。
順調にいけば統括運行管理者や営業所長、大きな会社であれば本社へ栄転などが狙えるポジションになります。
実力があれば先輩を追い越して昇進したりもできるので(逆もしかりですが)、夢はあります。

運行管理者のデメリット

給料はドライバーより少なめ

管理者はシフト勤務が多く、突発的な残業が発生しにくいため稼ぎづらくなります。
ドライバー職が時間給ではないところでも、「走ってなんぼ」の給料ではなくなるので必然的に下がります。
給料はおおよそ 管理職>ドライバー≧運行管理者 になりがちです。 

待遇は大体平社員

管理者≠管理職なので、最初は運行管理をしている平社員といった立ち位置になります。
平社員なのに運行上の責任を負うことになり得ます。闇深。
ドライバーと立場が同じで責任が増えます。
何年かすると役職が係長までなら上がる…かもしれません。ガンバリマショウ

他人の事故の責任を負う

ドライバーであれば自分さえ事故をしなければ問題ありませんでしたが、管理者になると話は変わります。
所属するドライバー全員の貨物事故・車両事故ゼロを求められます。
ドライバー個人の適正に応じた運行計画や運行経路などを考え、事故を減らしていく努力をしなければなりません。
ドライバーから「不公平」だの「給料が減った」だの文句言われますがね(笑)
国が力量を認めて免許を発行した人間の責任をこっちがとるの!?っていう理不尽を受け入れるのも仕事です。

管理者するなら心構えは持つ

管理者はドライバーの扶養家族、我々は1円も生み出さない。

管理者はドライバーより偉いわけではない、業務内容が違うだけ。

管理者はドライバーを安売りしない、できないことはできないと言う。

私はこのような心構えで仕事してました。協力会社の管理者の先輩の受け売りですが(笑)

管理者の最大の魅力はモノ申せる立場であること、ひいてはドライバーを守れる立場にあること。
ドライバーではできない理不尽な荷役要求や特別対応などを「管理者」または「会社」として断る・交渉することができます。
主体となって労働環境を改善することができ、ドライバーから感謝される(こともある)
得意先に感謝されるより、身近で働いているドライバーの役に立てた瞬間は何事にも代えがたい嬉しさがあります。
あまり好きな言葉ではありませんが、これがやりがいだと思います。

管理者資格は取っておいて損はない

ドライバー諸兄姉が何歳までハンドルを握る予定なのかはわかりませんが、ハンドルを握るのが怖い年齢になったときに管理者資格はきっと役立ちます。
知識と経験を持った点呼ができる人間は非常にありがたい存在となるはずです。
取れるときに取っておきましょう。

まとめ

今回は運行管理者の仕事について書いてみました。
途中からドライバーのキャリアプラン!みたいな話になってしまいましたが(笑)
ドライバーに向いていると思っている人は絶対にドライバーが向いているし、あえて管理者を目指す必要はないのかなと思います。

個人的には事故のリスクがない、モノ申せる立場、配車が面白いといった点も管理者の魅力ではないかと思います。
私は管理者しかしたことがないので、どうしても管理者目線でのお話になってしまいました。
このような考え方をしている管理者もいたということが伝われば幸いです。

と真面目に記事を書いてみましたが、実際はドライバーと一緒にバカ騒ぎしてるだけの人間でした(笑)
力抜けるときは適度に力抜きましょう。




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