とみざわ

1986年生まれ東京育ちの2人があの頃のカルチャーを語るPodcast「86TOKYO」配信中(Spotify他)。 有益な情報は期待しないでください。コンテンツを消費しまくる時代に、自分の感情を書き残しておくために。それに、好きなモノを語ることは健康にも良さそう。

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最近の記事

「誰かのために」奏でる音楽。『コーダ あいのうた』でロンバケを思い出した

表現者へと変わっていく、ルビーの成長物語『コーダ あいのうた』、評判に違わず名作だった。 アカデミー賞はじめ数々の受賞歴により、上がりに上がっていたハードルを余裕で超えてきてくれた。 デフカルチャーを疑似体験するような没入感。ちょっとクセがあり、すれ違いもするけどブレない家族愛。などなど、語りたいポイントはいくつもあるが、個人的に心に残ったのは、主人公・ルビーの「歌手(表現者)としての成長ストーリー」の素敵さだった。 音大入学をかけたオーディションの舞台は、この映画のハ

    • 思い出補正だとしても。やっぱりバックトゥザ・フューチャーがNo.1

      「好きな映画は?」と聞かれたら、「バックトゥザフューチャー」と答える。 僕が生まれる前年にPart1が配給された映画だ。父親がレンタルしてきたのか、金曜ロードショー的なテレビ放送だったのかは定かじゃないけれど、物心ついた時に初めて「映画」として認識して観た作品。だから、思い出補正が存分に働いてる気がするけど、30数年たっても、好きな映画No.1は更新されない。 先日、地上波で7/2、7/9、7/16と3週連続で放送していて、相変わらず3週連続で観てしまった。 2年前も同

      • 愛を教える時、その"痛み"を説く母。『ジョジョ・ラビット』のスカーレット・ヨハンソン

        青いドレス、青い蝶スカーレット・ヨハンソン演じる母親像がとにかく魅力的だった。 ディズニープラス内で「戦争コメディ」とカテゴライズされている作品。その通り、戦争映画とは思えないほど彩度が高くカラフルな画面の中で、鮮やかな青いドレスをまとうスカーレット・ヨハンソンは特段に美しかった。 この作品の中で象徴的に舞う青い蝶は、幸せの象徴、神様の使い、未来などを意味するという。 恋は、お腹の中で蝶が飛び回るように痛い戦争に夢中な10歳の少年はそう言い返す。そんな"健全な"男の子に

        • あの長谷部誠も、鎌田大地に「俺、頑張ってますアピール」を勧めていたらしい

          自分の評価のために、"頑張っている風"に見せる。 部活だったり仕事だったりで、多くの人が経験しているのではないだろうか。 一般的にそういった行動は周囲からよく思われない。 「アイツ、また演技してるよ」 「俺、頑張ってますアピールだよな」 なんて陰口を叩かれる。 ただ、プロスポーツの世界では一定量必要なスキルのようだ。 Jリーグや海外サッカー、プロ野球やその他のスポーツが観られる配信サービス「DAZN」の番組「内田篤人のFOOTBALL TIME」で、日本代表・鎌田

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          アートのこと全く詳しくないけど、アートに触れると心が落ち着く

          無性にアートに触れたくなることがある。 「アート」と聞いて思い浮かべるもの、その定義は人それぞれでいい。 もともと絵画や美術に造詣が深い人間ではない。むしろ浅い方の人間だと思う。なのに歳を取れば取るほど、アートに触れたくなる頻度、周期が早まっている気がする。 ITの業界でマーケティング的な仕事をしている。仕事をものすごくざっくり説明すると、「生活者にいかに自社の商品を知ってもらうか、覚えてもらうか、思い出してもらうか、購入してもらうかを考え、実行する」ということになる。

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          清水翔太『風のように』を知らずに、クロノ・トリガー好きを自称していた反省文

          ゲームが好き。Podcastが好き。だから、ゲームを語るPodcastをよく聴く。 評論家的な考察を含んだPodcastから、素人が好きなゲームについてダベっているPodcastまで両輪で楽しく聴いているが、その中の一つに「プレイステーション presents ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」というものがある。 ライムスター宇多丸さんが毎回ゲーム好きなゲストを迎え、ゲームについて自由に語る番組。元々は2022年3月まで6年間、TBSラジオで放送されていた番組が

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          傑作!だが、熱狂するための文脈を僕は持ってない『トップガン マーヴェリック』

          「久しぶりに映画を観た」 映画館を出て、まず抱いた感想だった。 誤解を生まないよう最初に言っておくが、最高に楽しかった。IMAXシアターで"体感"して良かったし、充実の2時間だった。 言うまでもなく傑作だろう。2022年6月現在、『マーヴェリック』は"今年の洋画No.1ヒット"となったようだ。 しかし、僕はこの作品の素晴らしさを、本当の意味で味わうことはできない。 Twitterで『マーヴェリック』の感想を漁ってみると、一部でめちゃくちゃ共感を呼んでいる「おじさんの

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