見出し画像

ボロボロ

随分前から私の心や身体は当にボロボロで、
日々なんとか人間の形を保って生きている。

まずは群発頭痛というあり得ないくらい痛い病気についてお話すると、これは27歳の私が人目も憚らず東京駅のホームでポロポロ涙を流してしまうくらい本当に痛い。

右目の奥が鋭利な何か(アイスピックやアリエルのお父さんが持ってたなんか大きなフォークみたいなやつ)でグサグサ抉られているかのように痛い。
この痛みが来ると、私は仕事も遊びも何もかも全て放棄せざるを得なくなる。

原因も治療法も無い。

いつ来るか、いつ治るかも分からない。
あまりの痛さに眠れず、「やめてくれえええ」「もういっそ楽にしてくれえええ」と誰もいない部屋で1人のたうちまわりながら、夜が朝になるのをひたすらに待つこともある。

ゾンビみたいな名前の睡眠薬も、この痛みの前ではただの薄いオレンジ色した小さな丸だ。

誘発する恐れがあるとされるお酒やチョコレートやサウナは全部やめた。
これはちょっと嘘だ。3ヶ月に1度くらいチョコレートを少しだけ食べてしまう。

定期的に来るので困ってしまう…
生理と被ったりしたらそれはもうただの絶望だ。

会社の上司や仲の良い友達には理解いただけているのでありがたいが、やっぱり申し訳ない気持ちになる。

その他にも、過敏性腸症候群(これもめちゃめちゃ辛い)だったり、過食や過呼吸になったり、もう本当にボロボロだ。〈過〉すぎると思う…

自分に対して〈生きてて偉い!!!!〉とは、
思えないけれど、〈生きててすごい!!!〉
とは、思う。

きっとこの先、大丈夫になることはないと思うけれど、大丈夫にならないなりに、大丈夫になろうとしていけたらと思う。

この前四つ下の妹に言われてびっくりしたのが、

「お姉ちゃんが大丈夫な時生まれてから一度も見たことない。大丈夫じゃないことがデフォで、それがある意味大丈夫なんじゃない?」

その通りかもしれないなと思った。
大丈夫じゃないことが大丈夫なのかもしれない…私の妹は少々厳しくて正しくて、そして優しい。

そんな私は今日も本の発売がドキドキで、
夜眠れない。

またゾンビみたいな名前の睡眠薬を飲んだけど、効いてるのか分からない。

ああ、働きたくないな…

いいなと思ったら応援しよう!