私が文章を書く理由
私は広告代理店で働く、
社会人3年目のただのOLだ。
仕事はできないし、
恋愛はいつもうまくいかないし、
部屋はゴミ屋敷で小蝿が湧くし、
ダイエットは続かないし、
ただ息をして食べて排泄をして眠っている。
休みの日は夕方頃に起きて、
薄暗い部屋の中で1人、
ウーバーで頼んだマックや、
オリジンで買ったギトギトののり弁を食べている。
ウーバーは高いので、何度もアンインストールをしては、インストールしてを繰り返している。
自己肯定感はすこぶる低い。
恋愛で何度も失敗し、
ぞんざいな扱いを受け、
惨めだと分かっていながら関係を続けたからだ。
また、「変わる!」「明日から頑張る」「ダイエットする」と口先だけで、何も続けられない自分を歳を重ねるごとにどんどん嫌いになっていく。
そんなどうしようもない私が、
なぜ文章を書き始めたのかというと、
会社の上司に言われた何気ない一言がきっかけだ。
「◯◯は、文章が下手だから、何でもいい、思ったことや感じたことを書いてみろ」
ちょっとイラッとしたので、
その日あったことや、
見て思ったことを文章に書くことにした。
ボールペンで描いた絵と共に、
Instagramに投稿を始めた。
最初はリアルの友達だけだったフォロワーさんが、少しずつ少しずつ増えていった。
そして、「好きです」「元気もらってます」というDMやコメントをいただけるようになった。
長文で恋愛や日々の相談をしてきてくれる方もいる。
中には、
私が粘土で作った心臓を実際に作ってくれる方や、
同じお弁当やキャロットケーキを食べてくれる方、
美味しいご飯屋さんや面白い映画を紹介してくれる方、
その日あったことを報告してくれる方や、
YouTubeのおすすめ動画を教えてくれる方、
投稿をサボった時に心配してくれる方もいてくれる。
本当に全部全部嬉しい。
私なんかの文章が誰かの好きになれたこと、
少しでも元気を与えられたことが、
泣きたくなるほどに嬉しい。
生きてて良いのだと思える。
元気を与えてもらってるのは私の方だ。
幸せにしてもらってるのは私の方だ。
多分、どちらかと言えば複雑な家庭で、
どちらかと言えばしなくていい経験を沢山している。
そして、自ら間違った道を選んでは傷ついて泣いている。これは自業自得だ…
これからも普通の幸せからは、遠ざかって生きてしまうと思う。
それでも、文章を書いて全て吐き出して、
誰かが読んでくれて、誰かが好きだと言ってくれて、
誰かが生きることを応援してくれるのであれば、
私は生き続けられると思う。
生きるために書いているが、一方で遺書でもある。
もし私が明日事故に遭って死んでも、
文章を残していれば、
私がどんな時に、
どんなふうに思って、
何が好きで、何が嫌いで、
どうやって生活していたか、
こんな楽しいことがあって、
こんな大変なことがあって、
日々を生きていたか、
全て分かる。
全て伝えられる。
だから私はこれからも文章を書き続けようと思う。
死ぬまでに、本を出すのが目標だ。