佐々木丸美 ネタバレあり注意。
初めて読んだのが、大学の頃だったのか、すでに卒業してからだったのか、もう、はっきりは憶えていない。いずれにしろ、当時は“本格”型のミステリ一辺倒で、ミステリとしての趣向が目立っていなければ、殆ど興味や評価の対象とはしていなかった。そもそも、ミステリ的興趣か、もしくはSF的興趣かでもなければ、最初から手を伸ばそうとすらしないタイプの読み手だったのだ。
そんな読み手に育ったのは、子供時代「ミステリ、SF>普通の小説」というある種の刷り込み、洗脳がされていたからなのだが、そのこ