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本の所有欲

読書習慣が廃れていくと言われて久しいが、未だに売れる本は売れているし、村上春樹の新刊もニュースになる。

なんだかんだで、本を読む層というのは一定数いるということだろう。

電子書籍化やサブスクによるビジネスとしての変化はあれど、活字を読むという文化は、なかなか根強いものがある。

漫画をそれの一部とするかは、議論が分かれそうだが、ここでは一旦読書と同一のくくりとする。

自分が読んで人に読ませたい。広くその面白さを知らせたい時や、家族などの近親者に読んでもらいたい時がある。

広く本を紹介したい時、ネットによってその方法は、飛躍的に進歩したと思う。
これで販売部数が減っているなら、やはり市場としての先細りは本当だろう。

一方、家族などの近親者に薦めたい時、電子書籍として入手したことにより、共有化できないという悩みにぶつかる。

本の貸し借りは、仲の良い人の間ではよくあったし、その貸し借りをスタートに自分で買い始める作家やシリーズなどもあったものだ。

電子書籍を人にデータごと送るという発想はないのかな。
人に強く薦めるなら、買って渡すということもあり得るが、相手も電子書籍派なら悲劇だ。

紙の本しかない時には、収集癖を満たすような、本棚に並ぶのを見て満足する所有欲のようなものがあった気がするするが、電子書籍では、それもあまりくすぐられない。

電子書籍で所有欲を満たす。そんな風にはなってないのか。知らないだけか。
ポケGOやドラクエウォークのノウハウはそこにはつながらないか。

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