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日本人の睡眠時間はコロナ禍でどうなったか

日本人の睡眠時間に関するデータはNHK放送文化研究所が5年ごとに行なっている国民生活時間調査を元に語られることが多く,2021年5月21日に2020年のデータが公開されました。

2015年の平均睡眠時間は平日で7時間15分でしたが,今回公開された2020年のデータでも7時間12分とほぼ変わらない結果となりました。

みなさんの睡眠時間はコロナ禍で増えていますか?
それとも減っていますか?

国民生活時間調査とは?

この調査では,2日間の行動を15分単位で記録し,睡眠,食事,仕事,家事などといった,あらかじめ決められたラベルを付けて,自己申告するという形のデータが収集されています。性別,年代,平日,土日などを分けて集計されたデータが公開されていますので,様々な視点で分析し直すことも可能です。

2020年の調査は,10月10日から11月1日までの期間に行われました。これはいわゆる第2波が収束したとの判断で,Go To Eatが開始され,Go To トラベルも東京発着が対象となった後のタイミングでした。

仕事の時間が減り,睡眠時間は変わらず

仕事にかける時間は,男性有職者で8時間27分から7時間52分に,女性有職者で6時間13分から5時間42分に減少しています。その分睡眠時間が長くなるかと期待しましたが,前述のように平日の睡眠時間は7時間15分から7時間12分とほぼ変化がありませんでした。

ただし年代別に見ると30代の男性,40代の女性では睡眠時間が増えていたようです。60代以上の女性,70代以上の男性で睡眠時間が減っていたために,平均すると相殺されてしまったという状況のようです。

メディア利用に費やす時間と利用媒体は世代間格差が明らかに

今回の国民生活時間調査の結果を受けて,メディア環境の変化に注目したニュースが話題となりました。

若者を中心としたテレビ離れが進んだことを大きく取り上げる記事が多かったのですが,これを強調して取り上げるメディアにむしろ驚く人も多かったのではないでしょうか。世代間格差が広がり,受け止め方も人それぞれなのだろうと思います。

メディア利用に関しては時代の変化という観点で見ることができそうですが,睡眠時間や仕事・家事に費やす時間についてはコロナ禍での変化を示す結果になったのではないかと感じます。

働き方が変わり,時間に多少の余裕ができたという人も増えたはずです。これを機に時間の使い方,睡眠時間の取り方を見直してみてはいかがでしょうか。

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