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イギリスのトラブルメーカー大家さんの部屋で見つかったものと真夜中の訪問者 #8-4

  前回無事に返金していただいたお話をしました。が、皆さん覚えていますか?大家さんに連絡を取るために、申し訳ないけれど部屋を色々捜索させていただいたお話を。(詳細の説明は以下の記事に書いてあります)
 結論から言うと、あまりにも衝撃的なメモが見つかったため、捜索から数分で捜索活動は終わりました。

 最初にリビングのテーブルの引き出しを開けました。すると、書類に混ざって、フライドチキンが一つ入っていました。

 「え??」一瞬理解が追いつきませんでした。食べ物が引き出しからそのまま出てくる経験は初めてのことです。「何のためにここに入れたんだろう??」意味不明でしたが、少なくとも私達が来る前からここにあるフライドチキンがカビだらけでなかったことに感謝しました。

 特に連絡先が見つからなかったため、次はそのまま積んであるノートなどを見てみることにしました。すると、手書きでメモが書いてあるルーズリーフが見つかりました。軽く読み始めると、ex-boyfriend(元カレ)と書いてあったので、「あぁ、これは読んではいけないものだなぁ。」と判断して読むのをやめようとした時、hell(地獄)、run over(車でひく)fireという物騒な英単語が目に入りました。「なんだこれ?危ないことが書いてあるぞ!?」と心配になりました。申し訳ないけれど、メモを少し読ませてもらいました。どうやら別れを切り出したのが彼氏さん側だったようで、大家さんが激怒して殴り書きをした内容のようでした。詳細は伏せますが、大家さんが本当に実行したら警察に捕まってしまうような内容が書いてありました。もしかすると大家さんは、逆上すると訳がわからなくなってしまう人なのかもしれません。
 連絡をくれないだとか、10万円のデポジットを返金してくれないことなど、大目に見るべきなのかもしれないなぁと、このメモを読んで大人3人(私、夫、弟)は納得しました。

 そして、もう一つ衝撃の事実が判明。メモには、「先日、父親が夜中にax(斧という意味)で玄関のドアを叩いた。」という文章が。一気に血の気が引きました。もはや金銭的な心配など小さなトラブルにすぎず、自分達の命を守ることが先決になってきました。私達が住まわせていただいていることを知らない彼がこのアパートに来たらと想像すると、本当に怖かったです。

 次回は、このメモを読んだ数日後に起きた私の海外経験no.1の恐怖体験、「真夜中の訪問者」についてです。(結果として、被害はなく無事ですので、ご心配は不要です。)

to be continued…

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